イギリス中等教育制度史研究
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序章 課題と方法
第一部 中等教育改革の始動
第一章 パブリック・スクールの近代化
第一節 パブリック・スクールをめぐる状況
1 九校のパブリック・スクールの成立
2 パブリック・スクールの問題点
第二節 アーノルドのラグビー校改革
1 教育方針
2 生徒指導の改革
3 カリキュラム編成の実際
第三節 パブリック・スクールにおける「アスレティシズム」の成立
1 「アスレティシズム」の成立
2 「アスレティシズム」の意義
第四節 中等教育のモデルの成立
l 中等教育のモデルの成立
2 パブリック・スクールの普及
第二章 基金立グラマー・スクールの再編成
第一節 基金立グラマー・スクールの問題状況とその改革
l 中流階級教育の改革の必要性
2 トーントン委員会の改革提案と実施
第二節 基金立女子グラマー・スクールの設立
l 女子中等教育改革の始まり
2 基金立女子グラマー・スクールの創設と普及
第三節 基金立グラマー・スクールの再編成の意義と限界
第三章 ハイアーグレイド・スクールの成立と展開
第一節 学務委員会立ハイアー・グレイド・スクールの成立
第二節 ハイアー・グレイド・スクールの支持層と教育内容
第三節 上構型の中等教育への模索
l 王立委員会のハイアー・グレイド・スクール論
2 ハイアー・グレイド・スクールをめぐる論争
第二部 三類型別中等教育機関の成立過程
第四章 公立中等学校(グラマー・スクール)の成立
第一節 二種類の中等学校の併存
1 教育院の発足と中等学校政策立案の開始
2 基金立学校とハイアー・グレイド・スクール問題の解決策
第二節 教育院『中等学校規則』(一九〇四年)の制定
1 教育院の中等学校観とその法制化
2 『中等学校規則』(一九〇四年)の内容
第三節 地方教育当局の下での公立中等学校の成立
1 地方教育当局の発足事情
2 公立中等学校の設立と性格
3 公立中等学校の増加
第五章 セントラル・スクールの成立―モダン・スクールの先駆
第一節 教育院の「高等小学校」政策とその挫折
第二節 ロンドンにおけるセントラル・スクールの設置
第三節 セントラル・スクールのカリキュラムの特質
第四節 セントラル・スクールの全国的普及
第六章 下級技術学校の成立―テクニカル・スクールの先駆
第一節 技術教育振興運動と職業学校論の形成
第二節 職業学校の設立経緯
1 ロンドン州議会技術教育委員会の発足
2 徒弟制の危機とシュデッチ技術学校の設立
3 シュデッチ技術学校のカリキュラム編成
第三節 下級技術学校の制度化とその特質
l 教育院『下級技術学校規則』(一九一四年)の制定
2 下級技術学校制度の特質
第三部 三類型別中等教育制度の成立
第七章 労働党の中等教育政策の登場―三類型別中等教育政策論の起点
第一節 労働党の学校制度改革要求の始まり
1 二〇世紀初頭の学校体系
2 労働党の中等教育改革要求の曲折
第二節 労働党の中等教育政策の策定過程
l 労働党教育助言委員会の発足
2 R・トーニー編『すべての者に中等教育を』の作成作業
第三節 労働党の中等教育政策の提言
1 主な提言
2 労働党の中等教育政策の意義
3 R・トーニー提案の位置
第八章 三類型別中等教育政策の形成
第一節 ハドウ委員会報告書
1 ハドウ委員会と諮問事項の立案過程
2 モダン・スクールの提案
3 ハドウ勧告の実施
第二節 スペンズ委員会報告書
1 スペンズ委員会の発足
2 テクニカル・スクールの提案
3 三類型別中等教育政策論の成立
第九章 三類型別中等教育制度の成立
第一節 戦時下における教育院官僚の中等教育改革論の展開
1 教育院官僚のスペンズ提案の採用
2 中等教育の学校形態をめぐる教育院官僚の論議
第二節 一九四四年教育法の成立
結章
あとがき
付録―教育院『中等学校規則』
主要参考文献
索引