博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

ソビエト高等教育の社会政策的研究

定価: 13,750 (本体 12,500 円+税)
1920年代から1989年までのソビエトの大学における専門家養成・輩出問題に、社会政策的側面から接近し、その成果を社会的・歴史的資料を駆使し考察した労作。

【著者略歴】
相原次男(あいはら つぎお)
1946年 福岡県生まれ
1973年 広島大学大学院教育学研究科博士課程修了
現在 山口女子大学文学部教授,教育学博士

専攻 教育社会学 比較教育学
目次を表示します。
はしがき
序章 問題の所在と視点
 (1)研究の目的と動機
 (2)先行研究と資料
 (3)研究対象
 (4)分析視点と研究方法
第Ⅰ章 大学入試政策―階級選抜的入試政策から優先入学政策へ―
 第1節 ラブファク制度
 (1)ラブファクの盛衰―制度的概観
 (2)ラブファク生徒の階級構成と党構成
 (3)生徒の学力水準と中途退学
 (4)ラブファク卒業と大学入学
 第2節 中等教育と大学
 (1)中等学校批判と生徒の社会的構成
 (2)中等学校政策の転換と大学入学
 第3節 階級選抜的入試政策の成果と問題
 (1)大学生の社会的構成への反映
 (2)大学入学者と大学卒業生の関係
 第4節 労働体験と優先入学政策
 (1)フルシチョフ教育改革の背景
 (2)優先入学政策の現実と成果
 第5節 ブレジネフ期の中等教育政策の問題
 (1)完全中等教育の義務化と生徒の流れ
 (2)中等学校の種類と大学進学
 第6節 ブレジネフ期の優先入学政策
 (1)予備校制度の発達
 (2)特典入学システムの現状
 第7節 優先入学政策の成果と矛盾
 (1)大学生の社会的構成への反映
 (2)学力水準と中途退学の問題
第Ⅱ章 大学教育政策―社会科学教育を中心に―
 第1節 スターリン期の社会科学教育
 (1)社会科学の内容構造
 (2)社会科学教師の量と質
 (3)授業方法・形態の問題
 第2節 大学教育の目的と社会科学教育
 (1)大学教育の目的
 (2)ゴルバチョフ改革と教育目的の変化
 第3節 必修社会科学とその構造的変化
 (1)社会科学の内容構造
 (2)必修社会科学の時間構造
 (3)社会科学の国家試験
 (4)社会科学構造の大変革
 第4節 社会科学教育の方法・形態と教師の問題
 (1)方法・形態の理念と現実
 (2)社会科学教師の量と質
 第5節 必修社会科学教育の成果と矛盾
 (1)社会科学への関心
 (2)成績点の重み
 第6節 社会政治的活動の実際とその成果
 (1)社会政治的活動の種類と参加率
 (2)社会政治的活動への関心と満足度
 (3)学生の価値志向の問題
第Ⅱ章 職業配分政策 
 第1節 スターリン期における職業配分政策の特徴と問題
 (1)5ケ年計画と卒業生の職業配分計画
 (2)個別的職業配分と効率性の問題
 第2節 フルシチョフ期以降における職業配分の原理
 (1)職業配分計画と経済管理システム
 (2)配分規定の変化
 第3節 キャリアプランと配分の現実
 (1)専門への関心とキャリアプラン
 (2)総合大学卒業生の運命
 (3)大学における専門と配分後の仕事内容
 第4節 配分過程と学生の自衛策
 (1)配分拒否と着任拒否の現実
 (2)配分非効率と学生の大都市志向
 (3)大学の職業指導の問題
 第5節 職業配分政策の成果と矛盾―配分後の問題
 (1)専門家の労働者階級化
 (2)職場定着のための諸方策と配分政策の見直し
終章 総括

補遺
ソビエト社会におけるインテリゲンチャ形成の問題
 ―ペレストロイカ以前とペレストロイカ期の比較から
統計資料 
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者相原次男 著
発行年月日1994年02月28日
頁数324頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0887-9