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井上毅の教育思想

定価: 20,350 (本体 18,500 円+税)

本書は、明治日本の国家機構と国民教育制度の確立に直接関与した明治政府の知嚢井上毅の教育思想・国体教育主義について、その思想的性格を解明した労作である。

【著者略歴】
野口伐名(のぐち いさあき)
1934年東京都に生まれる。
東北大学教育学部教育科学科、東北大学大学院教育学研究科修士課程を経て、東北大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。
現在 弘前大学教育学部教授。
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
序 章 問題の所在
第一章 思想的基盤の形成
 はじめに
 第一節 必由堂の教育
 第二節 木下塾の学問と教育
 第三節 藩黌時習館居寮生時代
 第四節 フランス学の研修と安井息軒の三計塾
 第五節 欧州視察旅行
第二章 井上毅における国体教育主義思想の形成
 第一節 問題の所在
 第二節 元田永孚の儒教的教学思想と井上毅の開明性
  一 元田永孚の儒教的教学思想
  二 井上毅の思想的開明性
 第三節 自由民権運動に対する井上毅の保守性と国体教育主義の萌芽
  一 自由民権運動と井上毅の保守性
  二 国体教育主義の萌芽
 第四節 ドイツ国家主義への傾倒
  一 井上毅のドイツ国家主義への傾倒
  二 ドイツ国家主義への傾倒と国体教育主義
 第五節 井上毅のキリスト教観と国体教育主義
  一 井上毅のキリスト教観とその思想的影響
  二 井上毅の国体教育観
第三章 教育勅語と井上毅
 第一節 問題の所在
 第二節 中村正直の教育勅語観と井上毅
 第三節 元田永孚の教学思想と井上毅
 第四節 井上毅の国体教育主義と教育勅語
  一 問題の所在
  二 井上毅の国体観と小中村清矩・池辺義象
  三 井上毅における国体と教育との関係
  四 教育勅語と井上毅
第四章 文部大臣井上毅の文教思想
 第一節 井上文相の教育思想
 第二節 幼児教育観
 第三節 中等教育観
 第四節 女子教育観
 第五節 実業教育観
結語
あとがき
著者野口伐名 著
発行年月日1994年02月28日
頁数516頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0884-8