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イギリス障害児「義務教育」制度成立史研究

イギリス障害児「義務教育」制度成立史研究

定価: 19,800 (本体 18,000 円+税)
イギリス障害児教育の成立、展開に関して「義務教育」制度の成立過程とその「義務教育」論の特質に焦点を当て、1870年代から今世紀初頭にかけての展開過程を論究。

【この書籍は現在品切、重版は未定です(2011.12.7~)】
目次を表示します。
 序 章 研究の課題と方法
    〔一〕問題への視座と研究課題
    〔二〕研究の方法―分析視点―
    〔三〕先行研究について
    〔四〕構成及び資料について
第一部 社会事業としての障害児教育の成立と展開
 第一章 障害児に対する組織的教育の成立
  第一節 前 史―救貧対策と障害児・者の処遇
  第二節 障害者問題の成立―成立の視点とその社会的背景―
  第三節 聴覚障害児教育の成立
  第四節 視覚障害児教育の成立
 第二章 救貧対策の変質と障害児教育の展開
  第一節 救貧対策における「救済」から「予防」への変質
  第二節 聴覚障害児教育における教育体制の整備と再編
  第三節 視覚障害児教育における社会事業から学校教育への接近
    〔一〕“Asylum”と‘‘School”の制度的分化
    〔二〕凸文字論争を通じての学校教育への接近
  第四節 「精神薄弱施設」の成立と展開
第二部 障害児「義務教育」制度の成立過程
 第一章 公教育の成立と障害児教育―障害児教育義務化論への接近―
  第一節 公教育諸立法と障害児教育
  第二節 公立学校における障害児(処遇)の実態
  第三節 「盲学校」「ろう学校」及び関係協会の公的補助への要求と運動
  第四節 障害児教育義務化論への接近
 第二章 障害児「義務教育」制度の成立(Ⅰ)
     ―「初等教育(盲・ろう児)法(1893年)」の成立―
  第一節 盲・ろう教育「義務化」論の提唱とその特質
   〔一〕障害児教育「義務化」論の発生基盤
   〔二〕「盲・ろう王立委員会」の設置
   〔三〕「盲・ろう王立委員会報告書」の概要及び基本的立場について
   〔四〕「盲・ろう王立委員会報告書」における「義務化」論の特質
  第二節 「初等教育(盲・ろう児)法」の成立とその教育史的意義
   〔一〕「初等教育(盲・ろう児)法」の成立過程
   〔二〕「初等教育(盲・ろう児)法」の内容とその特質 
   〔三〕「初等教育(盲・ろう児)法」の実施過程とその教育課題
   〔四〕「初等教育(盲・ろう児)法」の教育史的意義 
 第三章 軽度精神薄弱児教育の成立
  第一節 軽度精神薄弱児問題の成立
   〔一〕公教育の進展と学力問題
   〔二〕軽度精神薄弱児(Feeble-Minded Children)概念の成立
  第二節 軽度精神薄弱児教育の成立
      ―ロンドンにおける「特殊学級」の成立を中心に―
  第三節 軽度精神薄弱児学校・学級への入級基準・判定の方法と課題
   〔一〕F.ウォーナーの調査の意義と方法
   〔二〕「特殊学級(校)」入級判定の手続きとその方法
   〔三〕「特殊学級(校)」入級判定の問題点
      ―特殊学級教師との関わりにおいて―
  第四節 C.0.S.の活動と障害児教育論
      ―1893年の二つの「報告書」を中心として―
   〔一〕障害児・者に対するC.0.S.の活動概観
      ―特別委員会報告を中心として―
   〔二〕「軽度精神薄弱,てんかん,肢体不自由者問題」報告書とその教育論
   〔三〕「生活問題からの教育論」の特質
  第五節 軽度精神薄弱児学校・学級の拡がりとその実態
      ―教育内容・方法の課題―
   〔一〕「特殊学級(校)」の拡がりとその実態
   〔二〕 ロンドンにおける展開
   〔三〕軽度精神薄弱児教育における教育内容・方法の成果と課題
 第四章 障害児「義務教育」制度の成立(Ⅰ)
     ―軽度精神薄弱児「義務教育」制度の成立―
  第一節 軽度精神薄弱児教育「義務化」論をめぐって
      ―1898年「欠陥児及びてんかん児専門委員会」報告書を中心として―
   〔一〕「欠陥児及びてんかん児専門委員会」設置の経緯
   〔二〕「委員会報告書」の概要
   〔三〕「委員会報告書」における障害児「公教育」論の特質
      ―軽度精神薄弱児教育「義務化」論をめぐって―
  第二節「初等教育(欠陥児及びてんかん児)法」の成立とその教育課題
   〔一〕「初等教育(欠陥児及びてんかん児)法」の成立過程
   〔二〕「初等教育(欠陥児及びてんかん児)法」の内容とその特質
   〔三〕「初等教育(欠陥児及びてんかん児)法」の実施過程とその教育課題
  第三節 軽度精神薄弱児「義務教育」制度の成立
      ―1914年「初等教育(欠陥児及びてんかん児)法」の成立―
   〔一〕学校保健の進展と障害児教育の多様化
   〔二〕「精神薄弱者の保護・統制に関する王立委員会」報告書における教育論の特質
   〔三〕「初等教育(欠陥児及びてんかん児)法」(1914年)の成立とその教育史的意義
 終 章 イギリス障害児「義務教育」制度の特質―法・制度・実践―
文献一覧
資料
あとがき
索引
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者山口洋史 著
発行年月日1993年02月28日
頁数484頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0839-8