博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

児童・生徒の精神的環境と生徒指導の教育心理学的研究

児童・生徒の精神的環境と生徒指導の教育心理学的研究

学校教育と心理検査:その理論的・実際的展開

定価: 29,150 (本体 26,500 円+税)
今までの教育相談を含む生徒指導のあり方を見直し学校教育の中での心理検査の利用に教育心理学的な示唆を与え、児童・生徒の行動的諸側面の向上改善に取組んだ名著。
目次を表示します。

 ―私の教育・研究の遍歴と本書について―
導入 
 ―児童・生徒の精神的環境の理解と指導・相談に向けて:心理検査の
 意義と児童・生徒への還元のために―
第1部 基礎篇
 第1章 実験人格心理学の現状と課題―性格の実験的基礎―
  Ⅰ.導入―実験人格心理学とは―
  Ⅱ.実験的人格研究の位置づけ―実験人格心理学への要請と提唱
  Ⅲ.実験心理学とパースナリティ―学習理論の枠組みから―
  Ⅳ.その後の発展と現状 
   1.外国における研究
   2.我が国における研究
   3.現状のまとめと課題
 第2章 わが国における心理検査利用の現状と課題 
  Ⅰ.導入
  Ⅱ.目的
  Ⅲ.方法
  Ⅳ.結果
  V.考察―今後の課題等との関連において―
 第3章 能力と性格―その理論的・実際的検討―
  Ⅰ.はじめに
1.日常生活のなかから
   2.能力とは
   3.性格とは
   4.能力と性格
Ⅱ.投影法による性格検査からの示唆―バウムテストから―
1.環境の異なる就学前の子どもから
   2.就労・末就労の精神遅滞者から
   3.ひとりの聴覚障害者の事例から
  Ⅲ.能力の発揮と性格 
   1.エリカ・フロムの研究から
   2.ポルチュース迷路テストから
   3.アイゼンクの実験人格心理学的アプローチ
   4.最近の動向 
  Ⅳ.原因帰属のちがいと無気力感
   1.原因の帰属 
   2.学習性無気力のこと 
V.適性処遇交互作用(ATI)のこと―適性にあわせて―
  Ⅵ.おわりに 
第4章 能力と性格との関係の教育臨床的検討
―バウムテストでの吟味からの示唆―
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.目的
Ⅶ.対象 
Ⅳ.施行方法と整理方法
V.結果と考察 
1.対象とチェック項目数との関係 
2.対象群と一致率について
3.対象群と項目群別一致率について
   4.同一被験者による連続描画からの検討 
   5.事例による検討
  Ⅵ.結論と要約
 第5章 性格・行動特性の理解と評価
―学校教育での心理検査の児童・生徒への還元に向けて―
  Ⅰ.はじめに―教育的営みと行動・性格の教育評価―
  Ⅱ.性格・行動特性の考え方
   1.性格とは 
   2.行動とは 
   3.性格と行動との関係―教育実践的観点から―
  Ⅲ.性格の理解と評価の方法
  Ⅳ.行動の理解と評価の方法
   1.観察法的方法―観察的資料による理解と評価―
   2.調査的方法(心理検査を含む)―客観的資料による理解と評価―
  V.性格と行動特性の評価の利用―実践的研究―
   1.「たがいに他を認めあう子を育てる」実践
   2.カウンセリング的授業の実践
―カウンセリング的な接し方を大切にする授業―
  Ⅵ 教育実践への示唆―まとめに代えて―
第2部 実際篇
 第6章 心理検査・生徒指導・教育相談の実践的研究
―人権教育の課題克服のために―
  Ⅰ.はじめに―導入―
  Ⅱ.戦後における青少年の行動異常の時代的変遷 
  Ⅲ 現在の青少年の内面的状態 
  Ⅳ.行動と内面的状態との関係 
   1.行動と欲求―適応・不適応について―
2.行動と欲求との対応様式 
3.いわゆる問題行動の背景 
4.遺伝か環境か―環境改善に向けて―
Ⅴ.人権教育・同和教育での課題克服をめざす生徒指導・教育相談の
    実践的研究―中学校を主として―
1.はじめに 
2.実践の目的と方法
3.協力校生徒の実態について 
4.抽出生徒の具体的実態
5.学校教育相談の具体的展開
6.まとめ
Ⅵ.児童・生徒理解のための心理検査の実践的利用―子どもの立場・
人権を考慮して―
1.教育における心理検査の利用 
2.心理検査の具体的利用―校内暴力生徒といわれる中ⅢのA君の場合
について―
3. まとめにかえて
  Ⅶ.「いじめ」の問題と人権教育の実践 
   1.はじめに
   2.「いじめ」問題の実態と背景
   3.いじめへの教育的配慮
4.「いじめ」に関する実際的指導
  Ⅶ.まとめに代えて―私の反省―
第7章 中学生の非社会的不適応と教育相談の実践的研究
     ―特に登校拒否の早期発見及び予防について―
Ⅰ.学校における教育相談について 
1.生徒指導と教育相談
2.生徒理解
   3.学校における教育相談の特質
   4.学校教育の場における教育相談 
  Ⅱ.生徒の適応実態―マルチ-テスト:生徒理解のための多面調査―
  Ⅲ.登校拒否生徒の実態―協力校の場合―
  Ⅳ.全体的まとめ
第8章 小学校における生徒指導の活性化に向けて―児童の内面的理解と
その指導・援助のあり方について―
  Ⅰ.児童をとりまく状況と生徒指導への新たなまなざし
―導入にかえて―
   1.子どもを見つめて 
   2.その背景を考える 
   3.今,小学校に求められているもの 
  Ⅱ.生徒指導・教育相談と学級経営
   1.児童の心をつかむ 
   2.児童の心にそう 
   3.個別指導を通して 
   4.すべての教師に求められる心―おわりにかえて―
   資料
 第9章 「いじめ」と「いじめられ」―その教育実践的検討―
  Ⅰ.導入―「いじめ」と「いじめられ」の問題をみつめて―
  Ⅱ.具体的事例から
  Ⅲ.「いじめられっ子」について
  Ⅳ.「いじめ」問題の調査から
  V.指導や手だてのあり方
  Ⅵ.「いじめ」・「いじめられ」の問題を探って
  Ⅶ.小学校での教育相談の必要性
   1)学校教育相談の特質 
   2)生活指導と教育相談 
   3)小学生に対する教育相談
   4)これからの教育相談
  Ⅷ.特別活動との関連
  Ⅸ.事例研究―あるいじめられっ子―
第10章 中学生の学校生活への充実感に関する教育心理学的研究(1)
―学校生活への意識・行動と満足度―
Ⅰ.導  入―問題と日的―
  Ⅱ.方  法―調査の内容・対象等―
  Ⅲ.結果と考察―「学校生活への満足感・充実感」と「W中ギネス
    への取り組み意識」を中心に―
   1.学校に対する満足度・充実感
   2.集団的活動についての意識 
  Ⅳ.今後の課題―まとめに代えて―
第11章 中学生の学校生活への充実感に関する教育心理学的研究(2)
―学校生活への意識・満足度の再調査による変化を中心に―
I.導入―問題と目的―
Ⅱ.研究Ⅰ:「調査1」(7月)と「調査2」(12月)の比較検討
  Ⅲ.研究Ⅱ:因子分析的検討―「調査1」と「調査2」を中心に―
第12章 中学生の学校生活への充実感に関する教育心理学的研究(3)
―調査項目の因子分析による発達的検討―
Ⅰ.導入―問題と目的―
  Ⅱ.方法 
  Ⅲ.結果 
  Ⅳ.考察 
第13章 長期欠席生徒の問題理解と指導・援助―中学生の場合―
Ⅰ.はじめに―問題と目的―
  Ⅱ.長期欠席生徒の実態
1.学校基本調査からみた長期欠席生徒の推移(50日以上の場合)
   2.年間通算30日以上の「長期」欠席生徒の推移
   3.昭和60年度の「長期」欠席生徒の実態―M市養護教員研究会・
中学校班の追跡調査から―
   4.「長期」欠席生徒の実態と分析―昭和61年度の「長期」の欠席生徒
をとおして―
  Ⅲ.長期欠席生徒の指導と援助について
―神経症的,怠学傾向を中心に―
   1.長期欠席生徒の早期発見のためのチェック・リストの利用 
   2.神経症的登校拒否生徒と怠学傾向の長期欠席生徒の特徴
   3.長期欠席(「神経症的」と「怠学傾向」)生徒の指導と援助
あとがき―結びに代えて―
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者一谷彊・相田貞夫 著
発行年月日1991年02月28日
頁数652頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0781-0