十九世紀アメリカ聾教育方法史の研究
1840~1860年代を中心に
定価:
20,900
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19,000
円+税)
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序章
第1節 課題と方法
1 問題提起
2 本研究の課題
3 方法と構成
第2節 本研究の背景
1 ヨーロッパ聾唖教育における二つの流れ
2 本研究の聾教育史上の位置
序章註
第Ⅰ部 手話法・口話法・併用法をめぐる教育理念
第1章 アメリカへの手話導入にみる歴史解釈(手話法1)
第1節 問題提起
第2節 手話法導入に関する一般的な見解
第3節 「ロ話法の聾唖施設」設立運動当時における見解
第4節 T.H.ガローデットによる手話法の導入
第5節 初期の発音指導の試み
第6節 まとめ
第1章 註
第2章 アメリカ聾教育におけるマニュアル体制の成立要因(手話法2)
第1節 問題提起
第2節 アメリカ聾教育初期の概観
l アメリカ聾教育前史
2 初期の聾啞教育の概観
第3節 19世紀前半における社会状況と初等教育
第4節 施設の慈善的性格と宗教教育
1 慈善的性格
2 宗教教育
第5節 Hartford Asylumの主導性
第6節 収容生徒の就学年齢と在籍年数
第7節 まとめと残された課題
第2章 註
第3章 手話時代の聾唖教育における宗教の位置づけ(手話法3)
第1節 問題提起
第2節 教育の目的
第3節 H.P.ピートの言語観
第4節 施設の一日の生活
第5節 聾唖者の宗教意識(1)
第6節 聾唖者の宗教意識(2)
第7節 宗教教育の方法
第3章 註
第4章 H.マンの第7年報(1843)と聾唖施設側の反応(口話法1)
第1節 問題提起
第2節 H.マンの報告
第3節 聾唖施設の教師たちの対応
1 教師たちの対応
2 G.E.デイの報告
第4節 考察
第4章 註
第5章 クラーク聾唖院の設立と口話法の理念(口話法2)
第1節 問題提起
第2節 口話法による聾唖施設の設立運動(1)
l G.G.ハバードによる第1回の請願
第3節 口話法による聾唖施設の設立運動(2)
l Chelmsfordにおける実践
2 クラーク聾唖院の設立
第4節 口話法の教育理念
1 公聴会における両者の主張
2 慈善委員会報告書にみる口話法の理念
3 聾唖という障害
第5節 考察
第5章 註
第6章 E.M・ガローデットの報告書(1867)にみる併用法の提案(併用法1)
第1節 問題提起
第2節 E.M.ガローデットによる「指導法と視察校」の分類
第3節 E・M・ガローデットの「併用法による学校」に対する評価と結論
1 「併用法による学校」に対する評価
2 E.M.ガローデットの結論
第4節 E.M.ガロ-デットの教育理念
1 「E.M.ガローデットの併用法」の教育理念
2 E.M.ガローデットの発音法推進者に対する見解
第5節 考察
第6章 註
第7章 第1回全国聾唖施設長会議(1868)におけるE・M・ガロ一デットの
提案(併用法2)
第1節 問題提起
第2節 社会的背景
1 手話から口話への流れ
2 変化する社会
第3節 E.M.ガローデットの提案
1 15年前をE.M.ガロ-デット自身どう見たか
2 E.M.ガロ-デットの指摘するアメリカ聾唖教育の欠点
3 E.M.ガロ-デットの提案
第4節 考察
1 手話法の基盤に立つ発音指導
2 手話法の理念に立つ併用法
3 E.M.ガローデットはこれまでの教育者たちのヨーロッパ視察報告
をどのように解釈したか
第5節 残された課題
第7章 註
第8章 E.M.ガローデットの併用法提唱(1868)に対する聾教育者たち
の反応(併用法3)
第1節 問題提起
第2節 「E.M.ガロ-デットの併用法の提案」に関する従来の記述
第3節 クラーク聾唖院の実践をめぐって
第4節 C.ストーンの追加提案をめぐって
第5節 考察
1 発音指導の影響
2 討論の意味するもの
第8章 註
第Ⅱ部 言語指導史上における手話論争
第9章 第2回聾唖教育者会議におけるC.ストーンとL.ウェルドの発表を
めぐって(言語指導論1)
第1節 問題提起
第2節 手話法の基本的教育理念
1 当時の聾教育の動向
2 手話法の基本的教育理念
第3節 C.ストーンによる主張
1 方法的手法に対するC.ストーンの批判
2 C.ストーンの“語”(Words)と“観念”(idea)について
第4節 L.ウェルドによる主張
l L.ウェルドによる手話の分類
2 聾教育における方法的手話
3 L.ウェルドの方法的手話について
第5節 両者の共通点と相違点
第6節 まとめ
第9章 註
第10章 言語指導におけるH.P.ピートとW.W.ターナーの論争
(言語指導論2)
第1節 問題の所在
第2節 W.W.ターナーの主張の位置づけ
第3節 H.P.ピートとW・W・ターナーの共通の基盤
第4節 W.W.ターナーの言語指導一般に関する提言
第5節 H.P.ピートの反論
第6節 H.P.ピートの文法的手話に対するW.W.ターナーの具体的批判
第7節 両者の相違点についての考察
1 両者の相違
2 H.P.ピートの手話言語観
3 W.W.ターナーの指導論
第8節 まとめ
第10章 註
第11章 語(words)と手話(signs)と概念(ideas)について
(言語指導論3)
第1節 問題の所在
第2節 方法的手話という用語について
第3節 J.A.ジェイコブスのnatural signsとmethodical signsの定義
第4節 J.A.ジェイコブスの言語指導の方法
第5節 J.A.ジェイコブスの言語指導の理論
1 観念を表すものとしての手話
2 J.A.ジェイコブスの一般的手話
第6節 J.R.バーネットの反論
第7節 H.P.ピートの反論
第8節 聾教育における両者の指導理論の位置づけ
1 新しい手話―語順に沿った手話
2 現在の聾教育との関連
第9節 まとめ
第11章 註
第12章 聾唖教育における手話の位置づけ―第3回聾唖教育者会議より―
(手話論1)
第1節 問題提起
l 現在の状況
2 目的と方法
第2節 L.レイにおける手話の位置づけ
1 C.ストーンの方法的手話批判
2「L.レイの手話」の位置づけ
3 L.レイの指導理論
第3節 思考と言語について
第4節 J.R.キープとJ.V.ノストランドの対立
l J.R.キープの見解
2 J.Ⅴ.ノストランドの見解
第5節 二つの発表論文をめぐる討論
l H.P.ピート
2 W.W.ターナー
3 J.S.ブラウン
第6節 考察とまとめ
第7節 残された課題
第12章 註
第13章 J.Rキープにおける手話の位置づけⅠ(手話論2)
第1節 1850年代の状況
1 1853年の第3回聾啞教育者会議のまとめ
2 問題提起
第2節 第4回会議におけるJ・R・キープの発表
第3節 J.R.キープの発表をめぐっで
第4節 まとめ
第13章 註
第14章 J.R.キープにおける手話の位置づけⅡ(手話論3)
第1節 問題提起
第2節 聾唖者の母音―自然的手話―
第3節 語順に沿った手話の否定
第4節 言語習得の理論
第5節 まとめ
第14章 註
終章
資料1
手話時代の聾教育者―その横顔―
資料2
1868年以後の聾教育の推移
資料3
H.P.ピートによる手話の分類
W.W.ターナーによる手話の分類
文献
謝辞
索引