親の教育義務と権利
家庭教育と学校教育の役割分担に関する学際的考察
定価:
13,750
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"はしがき
第Ⅰ部 民法における親の教育義務と権利
第一章 明治初期の民法諸草案における監護教育条項
―民法決議第二から明治二年民法草案まで―
一 序論
二 明治民法施行以前における親権の概要
三 箕作麟祥訳『仏蘭西法律書民法』における監護教育条項
四 ボアソナード案以前の民法諸草案における監護教育条項
五 小結
第二章 親の教育義務に関する伝統と西欧化
―明治前期の民法人事編編纂過程における相克の基因―
一 序論
二 西欧の自然法思想と日本の儒教思想
三 教育義務に関する徳川時代の法令と慣習
四 明治前期におけるフランス親子法思想の摂取と受容
五 小 結
第三章 旧民法の編纂過程における監護教育条項
―その生成・削除の経緯と公布民法における関係条項の解釈論に
関する検討―
一 序論
二 第一草案における監護教育条項
三 再調査案以後の立法過程における監護教育条項
四 旧民法人事編の注釈書に見られる親の教育義務
五 小結
第四章 明治民法における監護教育条項
―その規定過程と参照法例としてのドイツ民法草案の検討―
一 序論
二 明治民法親族編における監護教育条項の規定過程
三 ドイツ民法草案における身上監護条項
四 若干の考察―小結にかえて―
第五章 民法における監護教育条項の解釈論に関する考察
―家庭と学校における教育内容の分担関係と学校教育に対する
親の権利義務の視点から―
一 序論
二 監護教育条項における「監護」「教育」の意義内容と親の権利義務
の性格
三 監護教育条項における親の権利義務と学校教育
四 小結
第Ⅱ部 教育行政と親の教育権
第六章 教育経営と自然法
―親の教育権意識の日米比較を中心として―
一 序論
二 アメリカにおける親権と学校教育行政
三 日本における親権の史的概観
四 小結
第七章 教育行政をめぐる論争と教育裁判
一 序論
二 「教育条件整備」に関する論争
三 「内的―外的事項論」をめぐる論争
四 論争の意義と課題
五 教育裁判
第八章 ウイリアム・ラッセルにおける学校行政の内外事項区分論
一 序 論
二 事績と時代背景
三 自由と平等の矛盾論
四 分轄説としての区分論
五 区分論の創見性吟味
六 小結
第九章 米国における公立学校の教育内容決定権
―判例と論者の見解に見る教員と親の権利―
一 序論
二 教員の学問の自由
三 親の履修拒否権
四 小結
第十章 親から見た学校と学習塾
―意識調査結果の要約―
一 序論
二 調査結果の要約
三 小結
付表・付図
付録
一 親の教育義務に関する徳川時代の法令と教諭書
二 全国民事慣例類集(抄)
三 民法草案人事編理由書(抄)
四 第百五十一回法典調査会議事速記録(抄)
五 西ドイツ・ヘッセン州の「親権者の参加及び州学校評議会に関する
法律」
索引
英文目次
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