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デューイにおける探究としての学習

デューイにおける探究としての学習

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)
デューイにおける探究の本質・様相・構造に大別、「学習の主体」としての「子供」を中心に「授業の展開」を明確に考察。現場の教師に手懸りを提供する意欲作。
【この書籍は現在品切れです。重版は未定です(2010.6.24~)】
目次を表示します。
はしがき
序論 探究としての学習
 第一節 教育方法の本質
  1.教育方法の本質
   A.教育目的としての探究の方法
   B.教育方法としての探究の方法
   C.学習方法としての教育方法
   D.探究を通しての探究の方法の学習
  2.研究の基本的立場
   A.教育方法の論理学的研究
   B.教育方法の認識論的研究
 第二節 成長としての教育
  1.生命の本質としての教育
   A.生きることとしての経験
   B.生命の本質としての教育
   C.ライフとしての生きること
   D.成長としての教育
  2.教育としての成長
   A.教育としての成長の条件
   B.意味の増加
   C.方向づける能力の増大
 第三節 探究としての学習
  1.経験と知性
   A.結合の認識としての経験
   B.予見する働きとしての知性
   C.経験の自己規制力としての知性
  2.経験と探究
   A.経験と探究
   B.探究の特徴
  3.探究としての学習
   A.他者教育としての教育
   B.自己教育としての教育
   C.探究としての学習
第一章 探究の本質
 第一節 古代の学問
  1.確実性の探求
   A.世界の不確実性
   B.技術による安全の確保
   C.実践の蔑視
   D.確実性の探求
  2.古代の学問
   A.原始宗教の世界
   B.哲学―古代の学問―の誕生
   C.ギリシア哲学の図式
 第二節 近代の科学
  1.変化の相関関係
   A.思考から実験への転換
   B.変化の相関関係
  2.実験―変化の観察
   A.変化の制御―実験
   B.実験の種類
   C.実験の本質
  3.性質の消去
   A.感官―知覚の素材の受容
   B.知識活動の審美性
   C.数学的定式化
  4.支配の技術
   A.対象から与件への転換
   B.支配の技術 
 第三節 発見の行為としての探究
  1.論証から発見への転換
   A.古代の学問における発見
   B.近代の科学における発見
  2.探究者の能動性
   A.探究者の能動性
   B.カントのプトレマイオス的転回
  3.発見の純粋性 
   A.一致としての知識活動 
   B.三つの対立点
   C.一致の放棄
   D.直接的知識の否定
   E.発見の純粋性
  4.知識の道具性
   A.仮りの知識の有用性
   B.知識の道具性 
 第四節 状況の変容としての探究
  1.状況の変容としての探究 
   A.状況の変容としての探究 
   B.探究の定義 
  2.状況の存在的変容としての探究 
   A.状況の存在性 
   B.状況の存在的変容 
   C.存在的操作による存在的素材の変容
   D.実験による存在的変容 
  3.状況の意味
   A.一つの脈絡的全体としての状況
   B.一つの性質的全体としての状況
   C.経験としての状況
第二章 探究の様相
 第一節 探究の様相
  1.探究の様相の事例
   A.デューイの考え方
   B.研究者の考え方
  2.探究の様相の整理
   A.探究の様相の検討
   B.探究の様相の整理
  3.探究の様相の本性
   A.探究の様相の規定
   B.探究の様相の本性
  4.探究の過程
   A.探究の過程の柔軟性
   B.定式化の暫定性
   C.指導原理としての定式
 第二節 不確定的状況
  1.不確定的状況の本性
   A.一つの脈絡的全体としての不確定的状況
   B.一つの性質的全体としての不確定的状況
  2.不確定的状況の客観性と主観性
   A.不確定的状況の客観性 
   B.不確定的状況の主観性 
 第三節 困難の感得
  1.躊躇としての探究
   A.系列的行動としての生きること 
   B.行動の延期としての探究 
  2.生命の層における躊躇 
   A.生命の層における生きること
   B.緊張としての躊躇 
  3.精神の層における躊躇 
   A.精神の層における生きること
   B.躊躇としての探究
 第四節 問題の設定
  1.知性的整理 
   A.観察による整理 
   B.観察の機能
  2.問題の本性 
   A.身ぐるみ巻き込まれている問題 
   B.現実に経験されているが儘の状況の問題
  3.純正な問題
   A.純正な問題の基準 
   B.人間としての生徒にとっての問題 
  4.活動的な仕事の導入 
   A.自己表現としての仕事
   B.探究としての仕事 
   C.日常活動としての仕事 
  5.問題の核心
   A.真の生きた選択 
   B.生きた選択を要求するもの
 第五節 問題解決策の確定 
  1.示唆の機能
   A.示唆の生起
   B.示唆の機能
  2.推断の機能
   A.推断の機能
   B.推断とイマジネーション
  3.推断の本性
   A.存在への関与
   B.結合の発見
 第六節 推論―仮説の確立
  1.示唆の観念への転換としての推論
   A.示唆の観念への転換としての推論
   B.示唆の観念への転換の事例
  2.意味の意味としての検証としての推論
   A.意味の意味としての検証としての推論
   B.意味の意味としての検証の意味
  3.仮説の確立としての推論
   A.行動の計画としての仮説
   B.仮説の陳述
 第七節 実験―仮説の験証
  1.仮説の験証
   A.実験による仮説の験証
   B.新しい事実による仮説の験証
   C.仮説の験証の意義
  2.探究の結末としての確証された主張可能性
   A.信念と知識
   B.確証された主張可能性
第三章 探究の構造
 第一節 与件と観念との協働
  1.与件と観念との協働
   A.未分析の統合体としての経験
   B.与件と観念との分化
   C.与件と観念との協働
  2.事実一意味の操作性
   A.観念の操作性
   B.事実の操作性
 第二節 実験的な知識活動の理論
  1.純粋に実験的な経験論 
   A.伝統的経験論と伝統的合理論 
   B.観念の操作的定義
    C.純粋に実験的な経験論
  2.実験的な知識活動の理論
   A.実験的知識活動 
   B.実験的知識活動における与件 
   C.選び取られるものとしての与件
 第三節 探究の道具としての命題
  1.存在命題 
   A.特定命題
   B.単一命題
   C.種属命題
   D.偶然条件命題
   E.偶然離接命題
  2.普遍命題
   A.普遍仮説命題
   B.離接普遍命題 
 第四節 観察と推理との協働
  1.協働の形態
   A.推理一推断と推論
   B.協働の形態
  2.観察と推断との協働
   A.観察→推断 
   B.推断→観察
  3.推断と推論との協働
   A.推断→推論 
   B.推論→推断 
  4.推論と観察との協働
   A.推論→観察
   B.観察→推論
  5.探究の構造
   A.論理的に十全な探究の構造
   B.論理的に不備な探究の構造
   C.探究の総合図式
 第五節 知識の陳述
  1.三段論法の命題構成の原理
   A.三段論法の公式
   B.知識を陳述する命題
  2.三段論法の命題構成の具体
   A.第一形式
   B.第二形式 
   C.第三形式及び第四形式
  3.知識の諸相 
   A.法則的知識(1)
   B.法則的知識(2)
   C.事実的知識(1)
   D.事実的知識(2)
参考文献 
附記
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著者杉浦美朗 著
発行年月日1984年07月15日
頁数514頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0607-3