日本数学教育史1 算数編(1)
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15,400
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序文
Ⅰ 学制公布以前の庶民教育における算数
1.江戸時代の寺子屋と私塾
2.寺子屋の算数(1)
3.「塵劫記」とその内容
4.その他の算術書
5.寺子屋の算数(2)
Ⅱ 学制公布以前の小学校の算数教育
1.明治維新以後の各藩の達文と民間の建白書
2.学校取調の開始と当時の小学校
3.当時の洋算
4.府学の内容
5.高等教育諸学校の附属小学校
6.各府県の小学校
7.各藩の小学校
Ⅲ 学制の公布と文部省の「小学教則」による算術
1.文部省の設置と学制の公布
2.文部省の「小学教則」その1(下等小学教則)
3.筆算訓蒙
4.洋算早学
5.文部省の「小学教則」その2(上等小学教則)
6.測地略,小学幾何用法,幾何初学の内容
7.「数学書」およびその他の指定図書
Ⅳ 師範学校の「小学教則」による算術(1)
1.教員の養成
2.地方の実状と公立師範学校の発足
3.師範学校の「小学教則」
4.「庶物指数」の影響
5.「小学教授書」と「教授掛図」
6.「小学入門」
Ⅴ 師範学校の「小学教則」による算術(2)
1.新しい教授法の普及書と「小学入門」の解説書
2.新しい教授法の普及書
3.「小学入門」の解説書
4.府県の「小学教則」
Ⅵ 「小学算術書」について
1.ペスタロッチの教育思想
2.ヨーロッパにおけるペスタロッチの直観主義
3.アメリカのペスタロッチ主義と日本への影響
4.「小学算術書」の編集
5.コルバーンの「算数第一教程」
6.「小学算術書」の内容
7.民間から出された「小学算術書」の補充用の本
Ⅶ 学制期における算術教育の実状
1.教育行政の概略
2.督学局その他文部首脳の巡視功程による地方の実状
3.現場の記録による当時の実状
4.進級と試験
Ⅷ 教育政策の転換
1.新政府の政策に対する国民の不満
2.教育政策に対する不満
(1)民費の増大
(2)小学校に対する不満
3.各地の騒擾事件
4.教育政策の転換
5.各府県の教則改正
6.算術教科書に見られる変化
7.「小学指教図」
Ⅸ 教育令の公布と教育の衰退
1.学制改革の機運
2.教育令制定の経過
(1)文部省の「日本教育令案」と学督マレーによる「日本教育法案」
(2)三新法に沿うた修正
(3)元老院の論議と「教育大旨」,「小学条目二件」
3.教育令の公布
4.教育令の誤解による教育の遅滞
Ⅹ 教育令の改正と教育の復興
1.教育政策の引き締め
2.改正教育令の公布
3.「小学校教則綱領」の制定
4.地方の実状(1)
5.地方の実状(2)
ⅩⅠ 当時の教科書
1.当時の教科書の傾向
2.開発主義による珠算,筆算の教科書
3.その他の教科書
ⅩⅡ 教育令の再改正
1.経済不況と災害の続発
2.当時の小学校の実状
(1)教師の実状
(2)校舎の状況
(3)教則について
(4)授業の実際
(5)教科書の普及状況
3.教育費の削減
4.教育令の再改正
5.再改正教育令の対する各府県の動き
附録
事項索引
人名索引