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芸術教育運動の研究

定価: 11,000 (本体 10,000 円+税)
日本人の感性と感情の教育の歴史的研究の一端として、芸術家が教育に関心をもち組織的な教育実践を行なった芸術教育運動の全体像に資料発掘・分析より肉迫する。

【著者略歴】
上野浩道(うえの ひろみち)
1940年 奈良市生まれ。
1971年 東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。
教育学博士。
1971年より 花園大学文学部講師。
1973年より お茶の水女子大学文教育学部講師、助教授、教授、文教育学部長。
1984~85年 オレゴン大学建築芸術学部助教授(フルブライト上級研究員)
2000年より 東京芸術大学美術学部教授、附属図書館長。
目次を表示します。
はしがき
序 論 芸術的価値と教育的価値
第一章 芸術教育運動の源流
 第一節 明治公教育と代用教員石川啄木
 第二節 石川啄木の教育思想とその展開
第二章 芸術教育運動の思想と実践
 第一節 雑誌『芸術自由教育』の思想
  一 『芸術自由教育』の創刊
  二 『芸術自由教育』の思想
 第二節 自由画教育運動
  一 自由画教育の萌芽
  二 山本鼎と自由画教育運動
  (1)山本鼎の教育関心
  (2)自由画教育論と自由画教育運動
  三 自由画教育運動の背景
  (1)農民美術運動と自由画教育運動
  (2)芸術の大衆化と地域文化の向上
 第三節 童謡と児童自由詩の運動
  一 北原白秋の「小学唱歌々詞批判」
  二 童謡と児童自由詩運動
  三 北原白秋の教育思想
 第四節 童話と童謡踊
  一 岸辺福雄の思想と実践
  二 口演童話の思想と体系
  三 『芸術自由教育』と岸辺福雄
 第五節 文芸教育論
  一 片上伸の文芸教育論
  二 『文芸教育論』と『教育哲学』
  (1)問題設定
  (2)大正時代の教育研究
  (3)教育研究におけるリアリズム
  (4)教育哲学の建修
第三章 芸術教育運動の展開
 第一節 山本鼎の自由画教育の授業
  一 自由学園と山本鼎
  二 自由学園の図画教育
  三 山本鼎の自由画の授業
 第二節 学校教育と美意識の形成
  一 本節の課題
  二 近代日本人の美意識の形成過程
  三 西洋画教育と日本人の美意識
 第三節 芸術教育論の研究
  一 芸術教育論の隆盛
  二 春山作樹と阿部重孝の芸術教育論
付 論 文学型教師の意識と行動
  一 教師と文学の種々相
  二 白樺派教師とアララギ派教師
  三 鈴木三重吉と『赤い鳥』
  四 教育ジャーナリストと文学
あとがき
索引
著者上野浩道 著
発行年月日1981年02月28日
頁数406頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0546-5

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