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古代後期和歌文学の研究

定価: 20,900 (本体 19,000 円+税)

★★★第2次関根賞を受賞しました★★★
古代後期和歌文学の様相を、古今的規範の構築、後撰から後拾遺時代における漢詩文受容、河原院・初期百首歌人圏と新風表現、女性と和歌の問題など多角的に論じる。

【著者略歴】
近藤みゆき(こんどう みゆき)
1960年 大阪府生まれ
1982年 日本女子大学文学部国文学科卒業
1988年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退
1988年 千葉大学専任講師
1992年 千葉大学助教授
2001年 実践女子大学文学部助教授
2003年 実践女子大学文学部教授、現在に至る。

主要著書・論文
「古今風の継承と革新―初期定数歌論―」(『古今和歌集研究集成』第三巻・2004年・風間書房)等
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
序章 古代後期和歌史の展望
第一章 河原院文化圏と初期定数歌歌人群
 第一節 平安中期河原院文化圏における表現の生成
     ―恵慶・曾禰好忠・源道済の漢詩文受容を中心に―
 第二節 「見渡せば」と「眺望」詩
 第三節 交流の場としての河原院
 第四節 『古今和歌六帖』の「歌ことば」
第二章 漢詩文の受容と和歌
 第一節 摂関期和歌と白居易
 第二節 源道済の和歌における漢詩文受容
 第三節 一条朝期名所絵屏風の一様相
     ―『源道済集』所載「寛弘五年七月或所屏風」と藤原道兼の「栗田山荘障子絵詩歌」について―
 第四節 和漢兼作歌人の和歌
     ―源経信の一首「月影の澄みわたるかな天の原雲吹き払ふ夜半の嵐に」とその周辺―
 第五節 和泉式部と漢詩文
 第六節 小野小町論―夢の歌の背景―
第三章 転換期の女流歌人―相模を中心として―
 第一節 相模とその生涯
  第一節の一 結婚まで
  第一節の二 中年期
  第一節の三 再出仕から晩年まで
 第二節 流布本『相模集』諭―その構成と物語手法をめぐって―
 付節 定頼と公資
  流布本『相模集』「定額・公資歌群」と『四条中納言定額集』の接点
 第三節 和泉式部から相模へ
  第三節の一 百首歌論―流布本『相模集』「初事歌群」―
  第三節の二 作品としての「手習」
 第三節の三 女性と題詠恋歌
斎官女御・和泉式部・相模
第四章 「歌ことば」に見る規範の形成と変容
 第一節 『古今集』の「ことば」 の型とジェンダー―文字列総比較の応用から―
  第一節の一 文字列分析の提案―Nグラム集合演算法―
  第一節の二 『古今集』の「ことば」の型―言語表象とジェンダー
 第二節 歌ことば「我が身」における男性性・女性性の構築
 第三節 歌ことば「恋」における男性性・女性性の構築
初出一覧
あとがき
索引(人名・書名・和歌初句)
著者近藤みゆき 著
発行年月日2005年02月28日
頁数640頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1487-0