ボグド・ハーン政権の研究
モンゴル建国史序説 1911-1921
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序論
問題の所在
先行研究
本書の構成
第Ⅰ部 ボグド・ハーン政権の誕生と独立への希求
第1章 モンゴルの独立宣言
第1節 独立への胎動
第2節 ペテルブルクへの使節団派遣
第3節 2通の援助要請書簡
第4節 独立宣言と新政権の誕生
第2章 新政権の内外情勢
第1節 内務省優位の確立と対内モンゴル政策の開始
第2節 王公、ラマ間の対立とロシアの介入
第3節 ロシアと中華民国
第4節 第3回日露協商の成立とロシアの立場
第3章 露蒙協定の締結―「モンゴル」をめぐって―
第1節 ロシアの協定構想
第2節 協定草案に対するモンゴルの反応と要望
第3節 モンゴルの思惑とロシアの思惑
第4節 露蒙協定後の「モンゴル」をめぐって
第4章 ハンダドルジ使節団とロシア
第1節 使節団派遣の背景
第2節 ペテルブルクにおける交渉
第3節 内モンゴル問題と武器・軍事教官支援要請
第4節 内モンゴル情勢の変化とロシアの対応
第5章 近代国際社会への参入
第1節 アジアにおける『万国公法』の受容
第2節 モンゴル国立図書館所蔵のモンゴル語訳『万国公法』
第3節 ボグド・ハーン政権の外交とモンゴル語訳『万国公法』
第Ⅱ部 ボグド・ハーン政権と内モンゴル
第6章 内モンゴルの帰服問題―シリーンゴル盟の事例から―
第1節 内モンゴルを取り囲む政治状況
第2節 盟長ヤンサンの逮捕とその要因
第3節 シリーンゴル盟全旗の帰服とその背景
第4節 支配権確立のための施策
第7章 モンゴル独立と内モンゴルの対応―ゾーオダ盟の事例から―
第1節 ゾーオダ盟諸旗の帰服経過
第2節 盟長アルホルチン旗ザサグ・バザルガルディとの交渉
第3節 ナイマン旗のザサグ任命問題
第8章 内モンゴルにとってのモンゴル独立運動―イフゾー盟の事例から―
第1節 独立宣言と13カ条の質問
第2節 西盟王公会議
第3節 イフゾー盟ザサグの帰服
第4節 八白宮(ナイマン・ツァガーン・オルド)の移転計画
第9章 ジャロード左旗における二ザサグ制
第1節 1912年のジャロード左旗事変
第2節 ボグド・ハーン政権のザサグの印章
第3節 リンチンノイロブ、トゥメンウルズィーの死
第4節 二ザサグ制の成立
第10章 ヒシクテン旗における二ザサグ制
第1節 ロルゴルジャブ、ベフザヤーの帰服
第2節 ヒシクテン旗のザサグ継承問題
第3節 ソミヤーの報告と二ザサグ制の成立
第4節 二ザサグ制と内モンゴルの政治構造
第11章 20世紀初頭の内モンゴル東部地域の社会構造―ジリム盟ゴルロス後旗の事例から―
第1節 モンゴル独立とゴルロス後旗
第2節 旗内対立の表面化
第3節 清末のゴルロス後旗
第4節 ダムリンジャブのザサグ就任
第Ⅲ部 自治から独立へ
第12章 露中宣言とナムナンスレン使節団
第1節 露中交渉におけるモンゴルの政治的地位
第2節 ロシアの方針転換の要因
第3節 露中交渉、露中宣言に対するモンゴルの反応
第4節 ナムナンスレン使節団のペテルブルクにおける活動
第13章 キャフタ協定と帰服モンゴル人の命運
第1節 キャフタ協定
第2節 帰服者による盟設置の試み
第3節 内務省の決定
第4節 帰服旗の所属変更とその意味
第5節 帰服者のその後―ロルゴルジャブについて―
第14章 モンゴル革命
第1節 自治撤廃
第2節 自治再興運動
第3節 外モンゴル王公会議と3通の援助要請文書
第4節 外モンゴル自治政府の再興
第5節 臨時人民政府の成立と自治政府の活動
第6節 自治政府とウンゲルン
第7節 人民政府の成立
結論
文献目録
あとがき
英文要約
人名索引
事項索引