日本中・近世の王安石研究史
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はじめに
導言 王安石の思想と学統
第一節 本稿設定の目的
第二節 王安石思想の特殊性
第三節 「宋元学案」の成立と問題点
第四節 王安石の学統
第一編 中世五山禅林内の王安石評
第一章 五山禅林の宋代文化受容体制と問題点
第一節 禅僧の文化・政治面に果した貢献と五山文化研究書の問題点
第二節 五山禅僧の王安石観と渉猟した文献
第二章 五山禅林に見られる王安石評の類型と「孟子」「周礼」観
第一節 禅林に見られる王安石評の類型
第二節 禅林内の「孟子」「周礼」観
第三章 重安石礼讃の五山禅僧
第一節 相国寺沙門観中中諦
第二節 相国寺沙門月渓中珊
第三節 南禅寺沙門玉畹梵芳
第四節 南禅寺沙門仲方圓伊
第五節 天竜寺沙門謙巌(岩)原沖
第六節 大徳寺沙門一休宗純
第四章 直接的王安石批判詩僧の伝と詩
第一節 南禅寺沙門虎関師錬の王安石批判
第二節 南禅寺沙門江西竜派の王安石批判
第三節 相国寺沙門瑞渓周鳳の王安石批判
第四節 建仁寺沙門梅陽章江の王安石批判
第五節 南禅寺沙門横川景三の王安石批判
第六節 南禅寺沙門琴叔景趣の王安石批判
第七節 南禅寺沙門蘭坡景茝の王安石批判
第八節 相国寺沙門元竜周興の王安石批判
第九節 建仁寺沙門月舟寿桂の王安石批判
第十節 東福寺沙門茂彦善叢の王安石批判
第五章 間接的王安石批判詩僧が詠んだ宋代の文人・政治家
第一節 韓琦称賛の詩
第二節 欧陽修称賛の詩
第四節 蘇軾称賛の詩
第五節 黄庭堅称賛の詩
第六節 林和靖称賛の詩
第七節 邵雍称賛の詩
第八節 周濂渓称賛の詩
第九節 程顥と程頤称賛の詩
第六章 間接的王安石批判詩僧の伝と詩
第一節 南禅寺沙門惟肖得岩の王安石批判
第二節 南禅寺沙門瑞岩竜惺の王安石批判
第三節 南禅寺沙門村庵霊彦の王安石批判
第四節 建仁寺沙門天隠竜沢の王安石批判
第五節 南禅寺沙門宜竹周麟の王安石批判
第六節 建仁寺沙門雲嶺永瑾の王安石批判
第七節 建仁寺沙門春沢永恩の王安石批判
第八節 建仁寺沙門三益永因の王安石批判
第九節 王安石批判に特殊な影響をもつ四人の伝
第七章 禅林に見られる王安石批判の原点
第一節 王安石評の概要
第二節 五山禅林内の社会構造
第三節 王安石批判の諸要因
第二編 徳川幕滞体制下の王安石評
第一章 禅儒から聖賢の道探究に転進した藤原惺窩と彼の王安石評
第一節 文化担当者の交替と藤原惺窩
第二節 藤原惺窩の略伝と儒学へ転向の経緯
第三節 藤原惺窩の王安石評(推測)
第二章 林羅山と彼の王安石評
第一節 林羅山の伝と業績
第二節 林羅山と藤原惺窩との比較
第三章 頼山陽と彼の王安石評
第一節 頼山陽の著述に見られる政治理念と王安石との類似点
第二節 頼山陽の王安石評価と批判
結語 体制側意識と自己擁護意識に捉われた頼山陽
第四章 海保青陵と彼の王安石評
第一節 海保青陵と在世期の社会構造
第二節 海保青陵の略伝
第三節 海保青陵の学問と思想
第四節 海保青陵の王安石評
第五節 海保青陵による王安石評の性格
結語 海保青陵に見られる近代性の限界
結びの言葉
付録
1 索引
2 五山禅僧の法系・学系表