マイネッケ史学の研究
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序論
Ⅰ 近代ドイツ史学の成立とマイネッケ史学
1 歴史的な考え方の成立とランケ史学
2 ランケ史学とドイツ史学の特質
3 ドイツ史学とマイネッケ史学の特質
Ⅱ マイネッケ史学の発展史的展望
1 成立期の史学思想史的系譜―大学時代―
2 第一次大戦前の史学思想史的特長―シュトラースブルグ・フライブルグ時代―
3 第一次大戦後の史学思想史的特長―ベルリン時代―
4 ナチス政権確立前後の史学思想史的特長―沈黙の時代―
5 第二次大戦後の史学思想史的特長―復活の時代―
Ⅲ マイネッケ史学成立の基点
1 『ランプレヒト対マイネッケ「史学論争」』の経過と問題点
2 歴史学と世界観との関係
3 歴史における「個と普遍」との関係
4 歴史における「自由と必然」との関係
Ⅳ 第一次大戦前後の移行期におけるマイネッケの史学思想の発展
1 「個と普遍」との両極的基本思想の発展
2 「自由と必然」との両極的基本思想の発展
Ⅴ 第一次大戦前後のマイネッケの政治・史学思想の変化
1 「近代史における国家理性の理念」とマキャヴェリズムに対する批判的研究
(1)マキャヴェリズムの理論的前提
(ⅰ)Virtu(uにグレイヴ・アクセント)とFortunaとのたたかいについての説教
a Virtu(uにグレイヴ・アクセント)について
b Fortunaについて
(ⅱ)Necessita(aにグレイヴ・アクセント)の説教
(2)近代ドイツにおけるマキャヴェリズムの発見とその批判
(ⅰ)啓蒙君主フリードリッヒ
(ⅱ)ヘルデル
(ⅲ)ヘーゲル
(ⅳ)ランケ
2 「史学論」とその史学思想―とくに政治史と文化史との論争点をめぐって―
(ⅰ)歴史における「因果律と価値」の問題と両極的見解
(ⅱ)因果律
a 機械的因果律
b 生物的因果律
c 精神的―倫理的因果律
(ⅲ)価値
(ⅳ)政治史と文化史との論争点(=因果律と価値)とその規定
Ⅵ ナチス政権確立前後および第二次大戦後のマイネッケ史学思想
1 ヒストリスムスHistorismusという語の歴史と意味とについて
(ⅰ)ヒストリスムスHistorismusという語の歴史について
(ⅱ)ヒストリスムスHistorismusの意味について
2 歴史主義の探究
(ⅰ)ニーチェとマイネッケ―ニーチェの発見による歴史主義の危険をめぐって―
(ⅱ)トレルチとマイネッケ―歴史主義の根本問題の認識を中心として―
(ⅲ)マイネッケの諸作品と歴史主義の問題
3 歴史主義の基本的核心思想
(ⅰ)個性の思想
(ⅱ)発展の思想
Ⅶ マイネッケのドイツ歴史像修正
1 第一次大戦前後
(ⅰ)二元論的方法
(ⅱ)ドイツ歴史像における問題点
(ⅲ)歴史像修正の基点
(ⅳ)ドイツ歴史的―政治的思惟の修正
2 第二次大戦前後
Ⅷ 近代ドイツ歴史思想とイギリス歴史思想
1 ドイツ歴史思想
2 イギリス歴史思想―ドイツ歴史思想との関連において―
Ⅸ 近代イタリア史学思想
1 近代イタリア哲学・史学思想概観
2 クローチェの史学思想―マイネッケとの比較において―
(ⅰ)クローチェ史学の成立
(ⅱ)クローチェの史学思想について
Ⅹ マイネッケ史学の史学思想史的地位とその意義
参考論文
(Ⅰ)マキャヴェリにおける人間・歴史・政治について
1 人間について
2 歴史について
3 政治について
(Ⅱ)ルソーにおける政治的社会意識の形態について―特にモンテスキューのそれとの対比において―
1 その学問的方法について―モンテスキューとルソーとの場合―
2 ルソーにおける政治的社会意識の形態
(ⅰ)政治社会の起源と成立とについて
(ⅱ)その構造について―三つの政治的原則を中心として―
(ⅲ)その特質について―ホッブス,ロック,モンテスキューとの対比において―
(Ⅲ)近代的歴史意識の発生と発展―特にルソーからヘルデルへの一線を基点として―
1 近代的歴史意識の発生について―啓蒙主義と歴史主義との対照において―
2 ルソーからヘルデルへ―歴史意識発生の問題をめぐって―
3 ヘルデルの歴史意識について―マキャヴェリ,ヴォルテールとの対比において―
(Ⅳ)歴史学派の史学思想について―特にランケのそれを中心として―
1 歴史学派の史学思想史的系譜
(ⅰ)シュツルム・ウント・ドラング運動と歴史学派
(ⅱ)浪漫主義運動と歴史学派
2 ランケの史学思想について
(ⅰ)個性の思想
(ⅱ)発展の思想
マイネッケの著作・論文・参考文献目録
(1)著作
(2)論文・講演・寄稿論文
(3)政治新聞論説
(4)評論
(5)マイネッケに関する外国文献
(6)祝賀記念論文
(7)マイネッケ全集(全7巻)
(8)マイネッケに関する国内の文献
索 引
あとがき