大日本史紀伝志表撰者考
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序論
第一章 大日本史旧紀伝の編修と義公史観の確立
第一節 駒込史館に於ける旧紀伝の編修
第二節 寛文十二年彰考館開設の意義
第三節 吉野朝正統自覚の成立と新撰紀伝の起筆
第四節 天和三年いわゆる三大特筆史観の確立と新紀伝の編纂開始
第五節 新撰紀伝廃棄説と易稿重修の挙について
第六節 新紀伝編纂の遅滞について
第二章 修史事業の進展と水戸史学の成立
第一節 修史事業の困難と義公の史臣優待
第二節 修史事業の進展と百王本紀・三伝の呈覧
第三節 編修大総裁としての義公と水戸史学の成立並びにその性格について
l 義公の史料採訪とその困難の克服について
2 史料の価値的批判について
3 校定本の作製と七部国史評閲と参考太平記等について
4 水戸史学の性格について
第四節 三上・三浦両博士の義公筆削説は誤りであるについて
第三章 粛公綱条の修史督励と正徳本大日本史稿本の成功
第四章 紀伝撰者・校正者略伝と享保本大日本史
第一節 紀伝撰者略伝
第二節 紀伝校正者略伝
第五章 享保本大日本史の進献と元文検閲本大日本史の成立
第一節 享保本大日本史の進献
第二節 大日本史禁裡への進献をめぐる幕府と水戸藩との対立について
第三節 義公光圀の南朝正統史観と林家の史観について
第四節 大日本史の惣吟味と元文検閲本の成立
第五節 北朝の天皇・后妃・皇子・皇女に対する書法と打越総裁の卓見
第六節 史学者としての安積澹泊の功績
本論
第一章 大日本史紀伝撰者と編修上の諸問題
第一節 はしがき
第二節 吉弘左介元常と修史義例の編修
第三節 板垣宗憺と神武天皇紀草稿
第四節 今井小四郎弘済と明末志士
第五節 人見又左衛門伝と初代総裁任用の真相とその意義
第六節 中村新八顧言と大日本史紀伝草稿本の脱稿
第七節 田中理介犀と開彰考館記
第八節 大串平五郎元善と彰考館総目の編纂 水戸学派と掘河学派との交渉
について
第九節 石井弥五兵衛収と紀伝編修 曽我兄弟伝稿本の附箋筆者について
第十節 鵜飼金平真昌と後醍醐天皇紀草稿
第十一節 鵜飼権平真泰と義公の殊遇
第十二節 神代杢大夫燾と列伝部分けの議
第十三節 清水与三郎良世と源頼朝伝・足利尊氏伝
第十四節 森尚謙と儼塾に於ける教育
第十五節 一松又之進拙と本朝通鑑泰伯論の問題
第十六節 日置新六新 頼朝妻北条氏列女伝議
第十七節 青野源左衛門叔元と外国伝草稿
第十八節 中島平次為貞と外国伝稿本の成功外国伝を諸蕃伝と改めた理由
第十九節 名越平蔵正通と列伝の再検
第二十節 市川新九郎保定と紀伝編修
第二一節 大原大介信賢と大原平八信節
第二二節 酒泉彦大夫弘と紀伝脱稿呈覧
第二三節 佐治理平次★と大日本史続編議
第二四節 栗山源介愿と倭史後編
第二五節 松浦新之允守約と義公光圀
第二六節 大井介衛門貞広と大日本史序文の代作
第二七節 多湖源三郎直と鵜飼文平千之
第二八節 三宅九十郎緝明と将軍伝私議
第二九節 小池源太左衛門友賢と打ち越し弥八直正 樸斎正議と享保草稿本
の惣吟味
第三十節 義公光圀と史館学徒の社会教育的活動
第二章 大日本史志表編纂始末
第一節 烈公斉昭以前に於ける修志分属と長久保赤水の地理志稿編修
第二節 烈公徳川斉昭と総裁豊田彦次郎亮の史業
第三節 史館総裁豊田亮と栗田寛
第四節 明治維新後に於ける修志編纂と栗田寛大日本史編纂事業の終結
第五節 大日本史志表上梓の始末について
余論
第一章 立原翠軒の事蹟
第一節 はしがき
第二節 衰微期における彰考館
第三節 水魚関係にあった当時の文公と翠軒
第四節 立原蘭渓の卓見とその子翠軒の修学館生に採用された事情
第五節 史館学者の偏見と異学排斥の顛末
第六節 立原総裁の志編修と廃志の事情
第七節 立原の紀伝再枚と塙保己一の史館招聘
第八節 裏松固禅に校正を依頼した理由と立原総裁との関係
第九節 館生の紀伝吟味出精と柴野栗山の校正援助★臣伝及び楠正儀伝の議
第十節 史館に於ける暗雲低迷と立原総裁の致仕
第二章 水戸学派分裂の由来
第一節 はしがき
第二節 立原甚五郎万と藤田与介一正の学風と思想
第三節 大日本史三大議に現われた両派の対立
l 大日本史紀伝校訂上梓志表廃止の議
2 大日本史題号更改の議
3 大日本史論賛刪除の議
第四節 立原藤田師弟の確執と高橋広備との関係
第五節 立原の偏執と水戸藩朋党の根源
第六節 立原小宮山の垂統大記編纂
第三章 紀伝上梓の経緯
第一節 文公治保の修史復古と校訂事業の進展 島津忠久の大日本史記事
に対する抗議と立原前総裁の失当
第二節 武公治紀の義公精神継運と校刻大日本史紀伝の進献 大日本史題
号の勅許と論賛の刪除
第三節 哀公斉修の校刻大日本史紀伝進献と東藩文献志の編纂 藤田青山
両総裁の勉励と長慶天皇についての考 川口孺と史館動揺につい
て
第四節 修史復古後に於ける編修上の諸問題 太平記時代の紀伝校正と
中山信名の援助城長茂伝改正と国友与五郎 大日本史に神代紀を
欠いた理由
第五節 烈公斉昭の紀伝進献とその編纂事業の終結 青山延光の烈公跋文
の代作と青山家四代の史業