博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社｜(株）風間書房

脳の情報処理機能からみた確認強迫のメカニズム

強迫観念はどのようにして生じるか？

目次を表示します。

はじめに
第1部　強迫性障害とは何か
第1章　強迫性障害の定義と特徴
　(1)強迫性障害とは何か
　(2)有病率
　(3)性差
　(4)発症年齢
　(5)発症契機
　(6)症状構造
第2章　強迫性障害の病態仮説と治療法
　(1)形態的脳画像研究
　(2)機能的脳画像研究
　(3)薬理学的研究
　(4)心理学的研究
　(5)まとめ
第2部　強迫性障害の認知過程に関する研究
第3章　情動障害の認知モデル
　(1)Beckのスキーマ理論
　(2)Bowerの連合ネットワーク理論
　(3)Williamsらの情報処理モデル
　(4)Salkovskisの強迫の認知行動モデル
　(5)本研究の全体的な目的
第4章　実証的研究の展望
　4.1　アナログ研究の有用性
　4.2　強迫性障害の注意研究
　(1)両耳分聴課題を用いた研究
　(2)情動ストループテストを用いた研究
　(3)ドットプローブ課題を用いた研究
　(4)注意研究のまとめ
　4.3　強迫性障害の記憶研究
　(1)記憶障害を検討した研究
　(2)リアリティ・モニタリングを検討した研究
　(3)自信低下を検討した研究
　(4)記憶研究のまとめ
　4.4　強迫性障害の責任感に関する研究
　4.5　まとめ
第3部　強迫性障害における選択的処理バイアスの検証
第5章　研究1.強迫者は脅威情報に注意を向けやすいのか?
　　　　―情動ストループテストによる強迫者の選択的注意と記憶再生の検討―
　(1)問題
　(2)予測
　(3)方法
　(4)結果
　(5)考察
　(6)今後の課題
第6章　強迫者もしくは強迫性障害患者は閾下呈示の脅威情報を処理しやすいか?
　　　　―閾下情動ストループテストによる自動的処理バイアスの検討―
　6.1　研究2.強迫あり高不安者と強迫なし高不安者の比較
　(1)問題
　(2)方法
　(3)結果
　(4)考察
　6.2　研究3.強迫性障害患者と強迫者の比較
　(1)問題
　(2)方法
　(3)結果
　(4)考察
　6.3　研究4.確認症状と不潔症状の比較
　(1)問題
　(2)方法
　(3)結果
　(4)考察
　6.4　研究2,3,4の総合的考察
　(1)研究2,3,4の結果のまとめ
　(2)研究2と研究3の総合的解析
　(3)研究2と研究3の総合的解析の考察
第7章　研究5.ポジティブ情報にも選択的処理バイアスは生じるのか?
　　　　―情動誘発性仮説の検討―
　(1)問題
　(2)方法　
　(3)結果
　(4)考察
第8章　研究6.強迫性障害患者は責任感が高い時,脅威情報に注意資源を割り当てやすいか?
　　　　―ドットプローブ課題による注意資源割り当ての検討―
　(1)問題
　(2)方法
　(3)結果
　(4)考察
第4部　結論
第9章　まとめ
　9.1　本書の結論と意義
　(1)強迫の注意機能
　(2)強迫の記憶機能
　9.2　確認強迫の認知モデルの提案
　(1)既成の強迫の認知モデルと本書で得られた知見の照合
　(2)情動に関する神経科学的見地から
　(3)確認強迫の認知モデルの提案
　9.3　将来に向けての展望

引用文献
謝辞