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幼児期からの論理的思考の発達過程に関する研究

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)
本書は、幼児から成人までの論理的思考の発達過程や各年齢の結論の導き方の特徴を検討し、論理的思考力を育成するためには何が必要かを論じる。

【著者略歴】
大宮明子(おおみや あきこ)
1988年 中央大学法学部法律学科卒業
1997年 お茶の水女子大学文教育学部教育学科心理学専攻3年次編入学
2001年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科発達社会科学専攻 博士前期課程修了
2008年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達科学専攻 博士後期課程修了
    博士(人文科学)
2008年 お茶の水女子大学人間発達教育研究センター特任アソシエィトフェロー
2009年 お茶の水女子大学人間発達教育研究センター特任講師
2010年 独立行政法人 科学技術振興機構社会技術研究開発センター(RISTEX) 高齢社会研究開発領域アソシエィトフェロー
2011年 十文字学園女子大学人間生活学部幼児教育学科 准教授(現在に至る)
目次を表示します。
第1章 序論 子どもは論理的にかんがえられるか?―論理的思考の発達過程―~研究の枠組みとリサーチクエスチョン~
 1.0 はじめに
 1.1 条件推論とは何か?
 1.2 論理的思考は“どのように発達するのか”?
  1.2.1 児童から大人までの論理的思考の発達過程
  1.2.2 大人における論理的思考への知識量の影響
  1.2.3 先行研究の問題点
 1.3 幼児の論理的思考には“どんな特徴があるか”?
  1.3.1 なじみのある内容に対する推論
  1.3.2 推論への知識量の影響
  1.3.3 推論に使われる知識の種類の影響
  1.3.4 先行研究の問題点
 1.4 “どのように”結論を導いているのか?
  1.4.1 “どのように”結論を導いているのか?~年齢の要因~
  1.4.2 “どのように”結論を導いているのか?~知識量の要因~
  1.4.3 先行研究の問題点
 1.5 論理的思考を行うためには“何が”必要か?
  1.5.1 視点変化の推論への影響
  1.5.2 構えの形成の推論への影響
  1.5.3 抽象的な解の検索に対する暗黙のフィードバックの影響
  1.5.4 抽象的な解の検索に対する明示的なフィードバックの影響
  1.5.5 先行研究の問題点
 1.6 本研究の目的と構成
第2章 研究1 論理的思考は“どのように発達するのか”?
 2.1 児童から大人は条件推論が可能か?
  2.1.1 問題と目的
 2.2 【実験1】児童から大人は既知の条件文に対して推論できるか?
  2.2.1 問題と目的
  2.2.2 仮説
  2.2.3 方法
  2.2.4 結果と考察
 2.3 【実験2】大人は未知の条件文に対して推論できるか?
  2.3.1 問題と目的
  2.3.2 仮説
  2.3.3 方法
  2.3.4 結果と考察
 2.4 第2章(研究1)のまとめと考察
第3章 研究2 児童の論理的思考には“どんな特徴があるか”?
 3.1 幼児の論理的思考には“どんな特徴があるか”?
  3.1.1 問題と目的
 3.2 【実験3】幼児は既知のカテゴリー条件文に対して推論できるか?
  3.2.1 問題と目的
  3.2.2 仮説
  3.2.3 方法
  3.2.4 結果と考察
 3.3 【実験4】幼児は未知のカテゴリー条件文に対して推論できるか?~内田・大宮(2002 実験2)~
  3.3.1 問題と目的
  3.3.2 仮説
  3.3.3 方法
  3.3.4 結果と考察
 3.4 【実験5】幼児は様々な条件文に対して推論できるか?~大宮(2008)~
  3.4.1 問題と目的
  3.4.2 仮説
  3.4.3 方法
  3.4.4 結果と考察
 3.5 第3章(研究2)のまとめと考察
第4章 研究3 “どのように”結論を導いているのか?
 4.1 “どのように”結論を導いているのか?
  4.1.1 問題と目的
 4.2 【実験6】不定推論において使用される思考方略は年齢によって変化するか?
  4.2.1 問題と目的
  4.2.2 仮説
  4.2.3 方法
  4.2.4 結果と考察
 4.3 【実験7】不定推論において使用される思考方略は知識量によって変化するか?
  4.3.1 問題と目的
  4.3.2 仮説
  4.3.3 方法
  4.3.4 結果と考察
 4.4 第4章(研究3)のまとめと考察
第5章 研究4 論理的思考には“何が”必要か?
 5.1 論理的思考には“何が”必要か?
  5.1.1 問題と目的
 5.2 【実験8】幼児は視点変化によって“解は一つとは限らない”という結論を導くことができるか?
  5.2.1 問題と目的
  5.2.2 仮説
  5.2.3 方法
  5.2.4 結果と考察
 5.3 【実験9】幼児は構えを形成することによって“解は一つとは限らない”という結論を導くことができるか?
  5.3.1 問題と目的
  5.3.2 仮説
  5.3.3 方法
  5.3.4 結果と考察
 5.4 【実験10】幼児は暗黙のフィードバックによって“解は一つとは限らない”という結論を導くことができるか?
  5.4.1 問題と目的
  5.4.2 仮説
  5.4.3 方法
  5.4.4 結果と考察
 5.5 【実験11】幼児は明示的なフィードバックによって“解は一つとは限らない”という結論を導くことができるか?
  5.5.1 問題と目的
  5.5.2 仮説
  5.5.3 方法
  5.5.4 結果と考察
 5.6 第5章(研究4)のまとめと考察
第6章 総括的討論 子どもは論理的に考えられるか?―論理的思考の発達過程―~本研究の知見の総括と今後の課題~
 6.1 4つのリサーチクエスチョンに対する答え
  6.1.1 本研究の4つのリサーチクエスチョン
  6.1.2 論理的思考は“どのように発達するのか”?
  6.1.3 幼児の論理的思考には“どんな特徴があるか”?
  6.1.4 “どのように”結論を導いているのか?
  6.1.5 論理的思考を行うためには“何が”必要か?
  6.1.6 論理的思考の発達過程
 6.2 本研究の意義
 6.3 今後の課題

引用文献
付記
英文要旨
謝辞
著者大宮明子 著
発行年月日2013年01月31日
頁数198頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1980-6