授業における児童の聴くという行為に関する研究
バフチンの対話論に基づく検討
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第Ⅰ部 本研究の問題と目的
はじめに
第1章 教室談話における聴くという行為の検討への視座
第1節 話し合いを中心とした授業における聴くことの意義
1 「教室談話」としてのコミュニケーション
2 対話的な話し合いにおける聴くことの意義
第2節 聴くことを検討した研究の課題
1 情報への適切な反応としての聴くこと
2 聴くことと内容理解の関係の検討
3 能動的な情報処理認知能力としての「聞き取る力」
4 話し合いの文脈における聴くことへの着目
第3節 本研究の理論的枠組み
1 「媒介された行為」としての「聴くという行為」
2 聴くという行為としての「内的対話」
第4節 聴くという行為から見た教室談話研究
1 話し合いを中心とした授業における聴くという行為
2 教科固有の教室談話
3 課題構造による教室談話の特徴の相違
4 教室談話への参加における個人の特徴
5 教師による聴くという行為への支援
6 教室談話の時間経過に伴う変化
第5節 本研究の研究課題
1 教室談話研究からの知見と視点の整理
2 発言しない児童の聴くという行為の検討
3 本研究で検討する研究課題の整理
第2章 方法と本研究の構成
第1節 方法
1 授業観察
2 直後再生課題
3 児童の聴くという行為についての教師への調査(聴くこと調査)
4 内容理解テスト
5 教師への半構造化面接
第2節 本研究の構成
第Ⅱ部 児童の発言に基づく聴くという行為の検討
第3章 児童による話し合いを中心とした授業において求められる聴くという行為の特徴
第1節 本章の目的
第2節 方法
1 対象授業
2 対象児:磯田くん(仮名,男子)
第3節 結果と考察
1 先行する複数の他児童の言葉との「内的対話」の回避:発言のタイミングから
2 誰を聴き手として想定するか:発言の「宛名」から
3 受動的な後続の応答の言葉との「内的対話」:発言内容と形式から
4 話し合いの流れを捉える
第4節 総括的考察
第4章 聴くという行為の課題構造に応じた相違―2人の児童の発言に着目して―
第1節 本章の目的
第2節 方法
1 対象授業
2 対象児:島田くんと高峰くん(仮名,男子)
第3節 結果と考察
1 島田くんの聴くという行為の特徴
(1)〈理解交流型〉の話し合い場面における特徴
(2)〈知識共有型〉の話し合い場面における特徴
(3)島田くんの聴くという行為の特徴のまとめ
2 高峰くんの聴くという行為の特徴
(1)〈理解交流型〉の話し合い場面における特徴
(2)〈知識共有型〉の話し合い場面における特徴
(3)高峰くんの聴くという行為の特徴のまとめ
第4節 総括的考察
第5節 第Ⅱ部総括
第Ⅲ部 聴くという行為の発言しない児童を含めた特徴とその支援―直後再生課題による聴くという行為の量的・質的分析―
第5章 児童の聴き方の課題構造に応じた相違―発言の有無と学級による相違の検討―
第1節 本章の目的
第2節 方法
1 対象授業
2 児童の聴くという行為についての調査
3 直後再生課題
第3節 結果と考察
1 発言の有無と再生スタイルの関係
2 学級・評価群・課題構造による再生スタイルの特徴
第4節 総括的考察
第6章 知識の獲得・共有に向かう社会科単元における児童の聴くという行為および学習と教師のリヴォイシングによる支援の検討
第1節 本章の目的
第2節 方法
1 対象授業
2 直後再生課題
3 内容理解テスト
第3節 結果と考察
1 再生記述にみる児童の聴くという行為の特徴
2 教師によるリヴォイシング方法の相違
3 学級による内容理解の仕方の相違
第4節 総括的考察
第7章 多様な理解の交流・精緻化に向かう国語科単元における児童の聴くという行為と教師による支援の検討
第1節 本章の目的
第2節 方法
1 対象授業
2 発言のコーディング
3 直後再生課題
第3節 結果と考察
1 話し合いにおける「聴き合い」の特徴
2 再生記述にみる児童の聴くという行為の特徴
3 聴くという行為に対する教師の支援方略
第4節 総括的考察
第5節 第Ⅲ部総括
第Ⅳ部 聴くという行為の発達的変化の検討
第8章 テキスト読解授業における聴くという行為の習得
第1節 本章の目的
第2節 方法
1 対象授業
2 発言のコーディング
3 直後再生課題
4 教師への半構造化面接
第3節 結果と考察
1 上嶋学級における児童の聴くという行為の2時点間の相違
2 長谷川学級における児童の聴くという行為の2時点間の相違
第4節 総括的考察
第Ⅴ部 総合考察
第9章 児童による話し合いを中心とした授業における聴くという行為の特徴
第1節 結果の総括
1 第Ⅱ部のまとめと考察
2 第Ⅲ部のまとめと考察
3 第Ⅳ部のまとめと考察
第2節 話し合いを中心とした授業における聴くという行為
第3節 今後の課題
引用文献
謝辞