遺児における親との死別体験の影響と意義
病気遺児、自死遺児、そして震災遺児がたどる心的プロセス
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序文(秋田 巌)
はじめに
第1章 本研究の問題と目的
第1節 本研究の目的
第2節 死別に関する先行研究
2-1.死別の心理学的研究の始まり―Freudと精神分析における死別研究―
2-2.死別による精神医学的・心理学的影響
2-3.死別後に引き起こされる喪失対象・家族・他者との関係の変化とその影響
2-4.死別後のプロセス
2-5.死別の意味と人生への寄与
2-6.死別後の援助に関する研究
2-7.自殺による死別―自死遺族・自死遺児―
第2章 親との死別が引き起こす家族、他社、喪失対象との関係の変化
第1節 目的
第2節 方法
2-1.調査協力者
2-2.調査方法
2-3.分析方法
2-4.倫理的配慮
第3節 結果
3-1.調査協力者の概要
3-2.「他者との関係の変化」のカテゴリー、概念、定義、バリエーション(語られた具体例)の一部、結果図
3-3.「他者との関係の変化」の全体像(ストーリーライン)
第4節 考察
4-1.親との死別後に起こる他者との関係の変化
4-2.死の共有によって生まれるつながり
4-3.主体を支える喪失対象の存在
4-4.再結合における「送り」と「迎え」の視点
4-5.他者との違いと個の高まり
4-6.親との死別で生まれる個別的存在性
第5節 事例検討
第6節 まとめ
第3章 遺児のセルフヘルプグループの意義とその心的プロセス
第1節 目的
第2節 方法
2-1.調査協力者
2-2.調査方法
2-3.調査協力者の経験したSHGについて
2-4.分析方法
2-5.倫理的配慮
第3節 結果
3-1.調査協力者の概要
3-2.「SHG参加体験」のカテゴリー、概念、定義、バリエーション(語られた具体例)の一部、結果図
3-3.「SHG参加体験」の全体像(ストーリーライン)
第4節 考察
4-1.孤独からの解放
4-2.SHGと宗教性
4-3.治療者イメージの賦活と活力の獲得
4-4.死別体験の再構築で見出される「残り続けるものへの気付き」
4-5.「迎え」の視点から見たSHGにおける共通性と個別性
4-6.語ることへの葛藤
4-7.SHGの限界
第5節 事例検討
第6節 まとめ
第4章 遺児における死別体験の位置づけとその変化
第1節 目的
第2節 方法
2-1.調査協力者
2-2.調査方法
2-3.分析方法
2-4.倫理的配慮
第3節 結果
3-1.調査協力者の概要
3-2.「死別体験の位置づけの変化」のカテゴリー、概念、定義、バリエーション(語られた具体例)の一部、結果図
3-3.「死別体験の位置づけの変化」の全体像(ストーリーライン)
第4節 考察
4-1.遺児における死別体験の位置づけの変化
4-2.死別体験の位置づけの変化における「状態」という視点
4-3.「状態」を移行し、死別体験が「残り続ける」という在りかた
第5節 事例検討
第6節 まとめ
第5章 自死遺児が抱える死別体験の影響とその位置づけ
第1節 目的
第2節 方法
2-1.調査方法と分析方法
2-2.調査協力者
2-3.倫理的配慮
第3節 結果
事例1
事例2
事例3
事例4
第4節 考察
4-1.囚われと解放
4-2.外傷性の記憶と意味の再構築
4-3.自殺による死別のむずかしさ
4-4.事例ごとの考察
第5節 まとめ
第6章 阪神・淡路大震災遺児における震災と死別の影響とその意義
第1節 目的
第2節 方法
2-1.調査協力者
2-2.調査方法と分析方法
2-3.倫理的配慮
第3節 結果と考察
3-1.調査協力者
3-2.事例とその考察
3-3.総合考察
第7章 総合的考察と今後の課題
第1節 本研究のまとめ
第2節 総合的考察
2-1.遺児であることからくる「他者との違い」と個別性―自分だけのものとして残り続けるもの―
2-2.死という「存在領域」の「移行」―「送り」と「迎え」
第3節 今後の課題
文献
おわりに