物語の古代学
内在する文学史
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序
文学における「古代」
「読み手による文学史」の可能性
歌物語の消長
和歌の力・和歌の徳
『伊勢物語』二十三段―和歌の力を越えて―
内なる物語史―伊勢物語を読む―
「問い」と「答え」の古代的性格―『伊勢物語』六段と『源氏物語』夕顔巻―
老女と色好み
六条御息所―悩める神―
秋好中宮―娘の内なる母―
朝顔―執着と拒絶―
柏木―「恋死」の想像力―
神無き時代の巫女―大江健三郎「もうひとり和泉式部が生れた日」をめぐって―
蛍―喪失の風景―
喪失と再生―吉本ばなな「ムーンライト・シャドウ」における古代性―