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生きがい形成の心理学

定価: 4,950 (本体 4,500 円+税)
「いかに幸せ(幸福)に生きるか?」を日本固有の概念「生きがい」から検討。生きがい形成のメカニズムを実証的に明らかにし、生きがい形成モデルを提案する。

【著者略歴】
熊野道子(くまの みちこ)
1991年 大阪大学薬学部卒業
1991-1998年 化学会社研究員
1997年 大阪市立大学文学部(第2部)卒業
2001年 大阪市立大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了
2004年 甲子園大学大学院人間文化学研究科心理学専攻博士後期課程修了
現在 大阪大谷大学教育学部准教授
博士(人間文化学) 臨床心理士 薬剤師
目次を表示します。
第1部 序論
 第1章 はじめに
  第1節 はじめに
  第2節 生きがいをめぐる研究概観
  第3節 生きがいや幸福感に関する意識調査の概観
  第4節 生きがいの定義
  第5節 生きがいの重要な2つの側面
  第6節 本書の目的
  第7節 本書の構成
 第2章 生きがいの2側面についての理論分析
  第1節 はじめに
  第2節 神谷の生きがい論の分析
   1.生きがいの状況的側面
   2.生きがいの時間的側面
  第3節 セリグマンの幸福論の分析
第2部 実証的研究
 第3章 生きがいの基本構造に関する研究
  第1節 生きがいとその類似概念の構造(研究1)
   1.問題と目的
   2.方法
   3.結果
   4.考察
   5.要約
  第2節 生涯を通しての生きがいの感じ方(研究2)
   1.問題と目的
   2.方法
   3.結果と考察
  第3節 大学生・中年層・高齢者における生きがい(研究3)
   1.問題と目的
   2.方法
   3.結果
   4.考察
   5.要約
 第4章 生きがいの時間的側面に関する研究
  第1節 過去・現在・未来における生きがい(研究4)
   1.目的
   2.方法
   3.結果と考察
   4.要約
  第2節 生きがいにおける未来志向性(研究5)
   1.問題
   2.目的
   3.方法
   4.結果
   5.考察
   6.要約
 第5章 生きがいの状況的側面に関する研究
  第1節 生きがいを考えるとき・感じるとき・欲しいときの状況(研究6)
   1.問題と目的
   2.方法
   3.結果
   4.考察
   5.要約
  第2節 ポジティブな状況とネガティブな状況における生きがい(研究7)
   1.問題と目的
   2.方法
   3.結果
   4.考察
   5.要約
第3部 結論―生きがい形成モデルの提案―
 第6章 研究結果の総括
  第1節 生きがいの基本構造
  第2節 生きがいの時間的側面
  第3節 生きがいの状況的側面
  第4節 ライフイベントから生きがい形成へのプロセス
 第7章 生きがい論と幸福論からの総合的考察
 第8章 時間と状況の2次元からみた生きがい形成の価値過程モデルの提案
  第1節 時間と状況の2次元からみた生きがい形成の価値過程モデル
  第2節 研究結果からの生きがい形成モデルの構築
   1.「状態としての生きがい感」
   2.「生きがい感へのプロセス」における「価値付与プロセス」
   3.ライフイベントが生きがい対象となる過程における価値体系とのかかわり
   4.「状態としての生きがい感」と「生きがい感へのプロセス」に関する研究結果のまとめ
  第3節 生きがい形成モデルの特色
   1.「生きがい」という用語における「状態」と「プロセス」の分離
   2.ライフイベントからの生きがい形成における3つのプロセスの導入
   3.「生きがい感へのプロセス」における「価値付与」と「価値受容」の分類
   4.「価値付与プロセス」への時間と状況の2次元の導入
   5.生きがい形成モデルの特色のまとめ
  第4節 生きがい形成モデルにおける今後の基礎的な研究課題
   1.「状態としての生きがい感」と「生きがい感へのプロセス」との関係
   2.「価値付与プロセス」の2次元
   3.ライフイベントにかかわる個人の調整能力
  第5節 生きがい形成モデルの今後の展望
   1.生きがい形成モデルの生涯発達の各段階への適用
   2.多彩なライフイベントに対する生きがい形成モデルの適用
   3.生きがい形成モデルによる比較文化的アプローチ
 第9章 おわりに
引用文献
初出一覧
あとがき
著者熊野道子 著
発行年月日2012年02月15日
頁数190頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1912-7