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劣等感の青年心理学的研究

定価: 6,050 (本体 5,500 円+税)
青年期における劣等感について、要因、劣性を認知した時に生じる感情と反応行動との関連、パーソナリティ特性との関連、解決という4つの観点から詳細に検討。

【著者略歴】
髙坂康雅(こうさか やすまさ)
1977年 北海道生まれ
2001年 北海道教育大学岩見沢校小学校教員養成課程 卒業
2004年 北海道教育大学大学院教育学研究科 修了
2009年 筑波大学大学院人間総合科学研究科 修了 博士(心理学)取得
現在 和光大学現代人間学部心理教育学科 専任講師

専門は青年心理学。青年の自我発達と、それに伴う感情や友人関係、異性関係(恋愛)について研究を進めている。また、教育相談など学校場面への応用・活用にも取り組んでいる。
目次を表示します。
はじめに
第1章 青年期における劣等感の発生
 第1節 模索する時期としての青年期
 第2節 比較してしまう時期としての青年期
 第3節 競争させられる時期としての青年期
第2章 劣等感に関する心理学的研究の概観
 第1節 劣等感の要因分析に関する研究
  第1項 理論的な要因分析研究
  第2項 チェックリスト・尺度を用いた研究
  第3項 記述分類による要因分析研究
  第4項 因子分析による要因分析研究
  第5項 劣等感の要因分析に関する研究のまとめ
 第2節 青年期における劣等感の発達的変化に関する研究
 第3節 劣等感と他の心理学的概念との関連に関する研究
  第1項 パーソナリティ特性との関連
  第2項 適応性との関連 
  第3項 他の感情との関連
第3章 劣等感に関する心理学的研究の問題点
 第1節 劣等感の要因分析に関する研究の問題点
 第2節 測定尺度に関する問題点
 第3節 他の心理学的概念との関連に関する研究の問題点
 第4節 その他の未検討点
  第1項 青年期における劣等感の発達的変化の規定因
  第2項 劣等感に対する反応行動
  第3項 劣等感の解決
第4章 本研究の目的と構成
 第1節 本研究における劣等感の定義
 第2節 本研究の目的と実証研究における検討点
 第3節 本研究の構成
第5章 青年期における劣等感の要因に関する研究
 第1節 【研究1】青年期における劣等感の要因分析
  第1項 [研究1-1]青年期における劣等感の要因の探索
  第2項 [研究1-2]青年期における劣等感の要因の分析
 第2節 【研究2】青年期における劣等感の発達的変化の検討
 第3節 【研究3】自己の重要領域からみた青年期における劣等感の発達的変化
 第4節 青年期における劣等感の要因に関する考察
第6章 青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情と反応行動との関連に関する研究
 第1節 【研究4】青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情の分析
  第1項 [研究4-1]青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情の探索
  第2項 [研究4-2]青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情の分析
  第3項 [研究4-3]青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情の感じ方の発達的変化の検討
 第2節 【研究5】青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときの反応行動の分析
  第1項 [研究5-1]青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときの反応行動の探索
  第2項 [研究5-2]青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときの反応行動の分析
 第3節 【研究6】青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情と反応行動との関連
 第4節 青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情と反応行動との関連に関する考察
第7章 青年期における劣等感とパーソナリティ特性との関連に関する研究
 第1節 【研究7】青年期における劣等感と対自的パーソナリティ特性との関連
  第1項 [研究7-1]青年期における劣等感と自己試行的完全主義との関連
  第2項 [研究7-2]青年期における劣等感と内省との関連
 第2節 【研究8】青年期における劣等感と対他的パーソナリティ特性との関連
  第1項 [研究8-1]青年期における劣等感と競争心との関連
  第2項 [研究8-2]青年期における劣等感と親和動機との関連
 第3節 青年期における劣等感とパーソナリティ特性との関連に関する考察
  第1項 自己志向的完全主義における劣等感を強める側面と弱める側面
  第2項 内省における劣等感を強める側面と弱める側面
  第3項 競争心における劣等感を強める側面と弱める側面
  第4項 親和動機における劣等感を強める側面と弱める側面
  第5項 青年期における劣等感の規定因モデルの構築
第8章 青年期における劣等感の解決に関する研究
 第1節 【研究9】青年期における容姿・容貌に対する劣等感の解決に関する検討
 第2節 青年期における劣等感の解決に関する考察
第9章 結果のまとめと全体的考察
 第1節 実証研究結果のまとめ
  第1項 青年期における劣等感の要因に関する研究のまとめ
  第2項 青年期における容姿・容貌に対する劣性を認知したときに生じる感情と反応行動との関連に関する研究のまとめ
  第3項 青年期における劣等感とパーソナリティ特性との関連に関する研究のまとめ
  第4項 青年期における劣等感の解決に関する研究のまとめ
  第5項 青年期における劣等感
 第2節 本研究の意義と理論的位置づけ
 第3節 教育現場への展開可能性
第10章 今後の課題と展望
引用文献
初出一覧
調査対象者一覧
おわりに
著者髙坂康雅 著
発行年月日2012年01月31日
頁数204頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1900-4