博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

教育臨床アセスメントとしての動的学校画

教育相談・学校臨床への活用をめざして

定価: 7,700 (本体 7,000 円+税)
臨床描画法の一つである動的学校画を、国内で初めて継続研究として大規模に調査実施した結果を記している。学校現場や医療現場で活用する一助となる書。

【著者略歴】
田中志帆(たなか しほ)
1994年 東京女子大学文理学部心理学科卒業
1996年 横浜国立大学大学院教育学研究科学校教育心理学専修修了
2000年 東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻教育心理学コース博士課程単位取得満期退学
群馬県立女子大学文学部教職課程専任講師、助教授を経て
現職 青山学院女子短期大学一般教育科目・教職課程准教授
(2012年4月より青山学院女子短期大学現代教養学科人間社会専攻准教授)
その他 大学学生相談室カウンセラー、精神科クリニック心理士、スクールカウンセラーとして勤務

臨床心理士 博士(教育学)
目次を表示します。
はじめに
第1部 問題と目的
 第1章 教育臨床におけるアセスメントの必要性
  第1節 学校現場の新しい課題―不登校,AD/HD,うつ病,引きこもりの状態像
  第2節 教育相談に係わる臨床描画法によるアセスメントの意義
  第3節 投影描画法の展望
 第2章 動的学校画の意義と本研究の方向性
  第1節 動的学校画が映し出すもの―描き手の内的世界と外的現実の重なり
  第2節 動的学校画研究の現在までの概観
  第3節 本研究における動的学校画のアプローチの方向性
第2部 動的学校画の基礎的研究
 第3章 動的学校画の発達的変化
  第1節 問題と目的
  第2節 方法
  第3節 結果
  第4節 考察
  第5節 今後の課題
 第4章 動的学校画のアセスメントとしての有効性
  第1節 問題と目的
  第2節 研究1 教員への親密性と動的学校画の人物像を中心とした描画特徴との関連
  第3節 研究2 動的学校画の人物像を中心とした描画特徴と友だちへの親密性,学校適応状態との関連と差異について
  第4節 まとめと今後の課題
第3部 動的学校画による不適応を示す児童・生徒の理解
 第5章 描画者へのインタビューから検討した動的学校画の描画特徴の意味
  第1節 問題と目的
  第2節 方法
  第3節 結果
  第4節 考察
 第6章 クラス担任にとって気になる子(気がかりな子)の描画傾向
  第1節 問題と目的
  第2節 研究1 担任の「気がかりな子」の描画特徴は何か―数量的検討―
  第3節 研究2 気がかりな児童・生徒についての担任による情報とその描画
  第4節 総合考察
 第7章 不登校児童・生徒の描いた動的学校画
  第1節 目的
  第2節 方法
  第3節 結果
  第4節 考察
第4部 動的学校画を用いた荒れる学級の理解
 第8章 学級の荒れに対する臨床心理的支援の可能性
  第1節 問題と目的
  第2節 方法
  第3節 結果
  第4節 考察
  第5節 今後の課題
 第9章 学校場面における投映法アセスメントの必要性―中学生の攻撃性と教員イメージを手がかりとして―
  第1節 問題と目的
  第2節 方法と対象
  第3節 結果
  第4節 考察
 第10章 荒れている学級―動的学校画から見えてくる児童・生徒と教員との関係性―
  第1節 問題と目的
  第2節 研究1 学級の荒れの程度による,動的学校画の描画特徴の数量的検討
  第3節 研究2 KJ法を用いた荒れ高クラスの動的学校画の内容物語分析
  第4節 まとめと今後の課題
第5部 結論
 第11章 総括と今後の課題
  第1節 得られた知見とその意義
  第2節 本論で得られた解釈仮説と,他の描画法との相違点,限界について
  第3節 動的学校画を実施する上での課題
  第4節 教育臨床の場面での心理支援・コンサルテーションに活かす
  第5節 教育臨床における新しい課題への活用の可能性
  第6節 今後の課題
引用文献
著者田中志帆 著
発行年月日2012年01月31日
頁数358頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1899-1