居場所に向けられたまなざしの分析
室内画を通して見た〈わたし〉の在り方の多様性
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はじめに 私と私の関係性
第一章 問題と目的
1.「私」とは何か
1-1.はじめに
1-2.「Es」と「Ich」
1-3.主体
1-4.再び「Es」へ
1-5.木村の「自己」
1-6.本研究における〈わたし〉
2.居場所へのまなざし
2-1.「アル」と「イル」
2-2.身体と家屋
2-3.室内画について
3.本研究の目的
第二章 室内空間に「いる」体験について
1.心理学から見た家屋
2.「家」の起源
3.住まうということ
4.家屋と世界を繋ぐ開口部
5.家屋のつくり
6.住み手と家
6-1.二笑亭
6-2.中野本町の家
第三章 室内空間を「描く」ことにまつわる諸問題
1.空間描写と空間構成
2.「空間構成」という解釈観点の始まり
3.風景構成法の基礎研究での空間構成
3-1.構成の基準と解釈
3-2.風景構成法における「視点」と「空間構成」
4.室内画の空間構成
5.空間構成解釈の課題
5-1.解釈観点自体が持つ問題点
5-2.「構成」について
5-3.遠近法と自我主体
5-4.空間構成が指し示すもの
第四章 室内画のまなざしに現れた主体の在りよう
1.調査の目的
1-1.居場所を描くことと自己関係としての主体
1-2.目的
2.調査方法
3.境界線の役割と空間構成
3-1.なぜ境界線を描くのか
3-2.なぜ境界線を描かないのか
4.まなざしの多様性
4-1.事例A
4-2.事例B
4-3.考察
5.まなざしと統一性
5-1.事例C
5-2.考察
第五章 身体症状を抱える人々の表現から
1.調査の目的
2.調査の概要
2-1.対象
2-2.施行法
3.三群の比較
3-1.分析
3-2.考察
4.個々の表現から
4-1.事例D
4-2.事例E
4-3.事例F
4-4.表現すること・関わること
5.表現の否定
第六章 総合考察
1.まなざしの多様性
1-1.問題の整理
1-2.居場所を描くとは
1-3.室内画におけるまなざし
1-4.まなざしの多様性をもたらすもの
1-5.アイテムのまなざしと〈わたし〉の現象としてのまなざし
2.〈わたし〉の在り方の多様性
2-1.語るのは誰か
2-2.否定と寛容
2-3.「ひらかれた私」へ
引用・参考文献一覧
初出一覧
あとがき