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国際結婚の家族心理学

日米夫婦の場合

定価: 6,050 (本体 5,500 円+税)
首都圏在住の夫アメリカ人・妻日本人の夫婦を対象に、家庭で構築された文化の諸相と心理的な変容過程を分析。多くの事例から国際結婚家族の現状が鮮明に浮かび上がる。

【著者略歴】
矢吹理恵(やぶき りえ)
東京都市大学(旧名 武蔵工業大学)環境情報学部 准教授
博士(心理学)臨床心理士

専門
国際結婚家族研究、生涯発達心理学、家族心理学、文化心理学、異文化間コミュニケーション
目次を表示します。
まえがき
調査に協力してくださった対象者の皆様へ
序章 グラーバライゼーションと国際結婚―個人レベルでの文化折衝のゆくえ―
第1章 国際結婚の質的心理学的研究
 第1節 個人の生涯発達における結婚の機能
 第2節 「解釈的アプローチ」と「超国家的存在」としての個人の捉え方
 第3節 研究方法と論文の構成
第2章 国際結婚における「文化実践」研究―ミクロとマクロをつなぐ視座―
 第1節 「文化実践」とは
 第2節 ブルデューの「ハビトゥス」概念とは
 第3節 国際結婚に関する先行研究の検討
第3章 日米国際結婚家庭にみられる「文化実践」―文化実践のミクロ分析―
 第1節 自らの「文化的志向性へのこだわり」から導出された国際結婚夫婦の類型
 第2節 「文化実践」の事例(1):妻の名のりについて
 第3節 「文化実践」の事例(2):子育てについて
 第4節 「文化実践」の事例(3):宗教について
 第5節 「文化実践」の事例(4):希望定住地について
第4章 国際結婚による妻の文化的経済的上昇感
 第1節 夫婦の出身階層と妻の結婚後の経済的上昇感
 第2節 夫婦の出身階層と妻の結婚後の文化的上昇感
 第3節 日本人妻に見られるアメリカ文化への同一視
 第4節 日本人妻の階層移動とアメリカ文化に対する同一視との関係
終章 個人レベルの文化折衝の結果生じる「ハビトゥス」
 第1節 日米国際結婚夫婦の類型別「文化実践」
 第2節 結婚後に妻におこる「ハビトゥス」の形成
 第3節 異文化接触研究におけるブルデュー理論の有効性と限界
 第4節 本研究の限界と今後の課題
補章 国際結婚研究のその後
 第1節 2001年以降の社会情勢と本研究の限界と今後の課題
 第2節 その後の国際結婚研究
 第3節 日本人女性が関わる今後の国際結婚のゆくえ
引用文献
あとがき
コメント
著者矢吹理恵 著
発行年月日2011年02月28日
頁数266頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7499-1855-7