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幼児の音韻的短期記憶に関する研究

定価: 5,500 (本体 5,000 円+税)

幼児はことばをいかに短期的に記憶するのであろうか。本書はその点を「リハーサル」「プロソディ」「長期記憶」をキーワードにワーキングメモリの枠組から解明。

【著者略歴】
湯澤美紀(ゆざわ みき)
1971年 大分県に生まれる
2001年 広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位修得満了
同 年 広島大学幼年教育研究施設 助手
2003年 京都大学大学院教育学研究科 日本学術振興会特別研究員
2005年 英国ダラム大学 客員研究員
2007年 ノートルダム清心女子大学 講師
現在 ノートルダム清心女子大学 准教授
学位 博士(心理学)広島大学
専攻 発達心理学・保育学
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
序文
第1章 音韻的短期記憶研究の概要と本研究の目的
 第1節 音韻的短期記憶に関する理論的背景
 第2節 幼児の音韻的短期記憶に関して解明すべき点
 第3節 本研究の目的
第2章 音韻的短期記憶におけるリハーサルの有無―幼児はリハーサルを行うのか?―
 第1節 問題と目的
 第2節 研究1:直後系列再生課題における年少幼児のリハーサル
 第3節 研究2:直後系列再生課題における年少・年長幼児のリハーサル
 第4節 研究3:直後系列再生課題における成人のリハーサル
 第5節 本章のまとめ
第3章 単語の保持におけるプロソディの効果―プロソディは単語の保持を促進するか?―
 第1節 問題と目的
 第2節 研究4:直後系列再生課題におけるプロソディの効果
 第3節 本章のまとめ
第4章 非単語の保持におけるプロソディ効果と長期記憶の影響―非単語の保持を支える二つの側面―
 第1節 問題と目的
 第2節 研究5:非単語反復課題におけるプロソディ効果とサブレキシカル情報の影響
 第3節 本章のまとめ
第5章 非単語の保持と関連する諸要因
 第1節 問題と目的
 第2節 研究6:1006の2文字非単語の単語らしさ・知覚容易性・発音容易性の関連
 第3節 研究7:非単語反復課題における処理プロセスの検討
 第4節 本章のまとめ
第6章 統括的考察
 第1節 本研究で得られた知見の総括
 第2節 幼児の音韻的短期記憶の処理プロセスに関する考察
 第3節 今後の課題
引用文献
附録
補記
あとがき
著者湯澤美紀 著
発行年月日2010年12月15日
頁数140頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1820-5