不登校への行動論的包括支援アプローチの構築
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はじめに
第Ⅰ部 序論
第1章 不登校の研究動向
第1節 不登校の定義及び症状論の検討
1.定義の問題
2.不登校の症状論
第2節 不登校の支援方法に関する先行研究の討論
1.説明概念を用いた原因論に基づく消極的アプローチから行動療法アプローチへ
2.不登校への行動療法アプローチとその課題
第2章 積極的アプローチにおける問題と本研究の目的
第1節 積極的アプローチをめぐる問題
1.積極的アプローチの特徴
2.行動アセスメントと評価の問題
3.支援方法の問題
第2節 本研究の目的
1.不登校への包括支援アプローチの構築
第Ⅱ部 本論
第3章 本研究の方法と概要
第1節 方法
1.対象
2.研究方法
第2節 本論の概要
第4章 包括支援アプローチにおける行動アセスメントの進め方の基本的方法
第1節 行動アセスメントの基礎
1.主訴と周辺の問題
2.症状発生時の分析
3.症状の維持・深刻化の分析
4.個人差と症状選択
5.症状の評価法
6.まとめと処方(働きかけの方針)
第2節 不登校の行動アセスメント
第3節 不登校をめぐる情報
1.不登校発現前の行動特性
2.不登校発現の経過
3.全般的状況の変化
4.学校・学習をめぐる状況
5.家庭をめぐる状況
6.その他
第4節 評価方法
1.初期対応時の評価
2.再登校支援期の評価
3.再登校以降の評価
第5節 行動アセスメントとしての情報統合
1.不登校状態の形成と維持
2.登校行動の再形成への手順の提案
第5章 包括支援アプローチにおける再登校支援の基本的方法
第1節 支援関係の設定と個別支援計画の設定
1.支援関係の設定
2.個別支援計画の設定
第2節 個別支援計画の進め方
1.基礎的支援
2.個々の状況に応じた支援
3.再登校以降の支援
第6章 臨床研究Ⅰ―専門支援機関による支援事例の検討―
第1節 専門支援機関の支援形態
第2節 家族が学校を回避させたことによって生じた不登校(事例1)
第3節 養育者交代による混乱のために生じた不登校(事例2)
第4節 引っ越しによる家庭環境の変化によって生じた不登校(事例3)
第5節 身体症状への家族共感要因によって生じた不登校(事例4)
第6節 英語の学習理解困難によって生じた不登校(事例5)
第7節 喘息完治後も家族が病気扱いしたことによって生じた不登校(事例6)
第7章 臨床研究Ⅱ―不登校減少学校体制による支援事例の検討―
第1節 不登校減少学校体制の概要
第2節 対人トラブルに対する家族対応による不登校―6ステップの適用―(事例7)
第8章 臨床研究Ⅲ―町ぐるみの不登校減少プロジェクトによる支援事例―
第1節 不登校減少プロジェクトの概要
第2節 怠学によって生じた不登校―学校領域行動アセスメントの拡大―(事例8)
第9章 臨床研究Ⅳ―登校行動の維持・安定化を中心として―
第1節 専門支援機関による通所事例
1.対人不安反応による不登校(事例9)
2.慢性的体調不調による不登校(事例10)
3.体育回避による小学生不登校(事例11)
第Ⅲ部 総合的検討
第10章 総合考察
第1節 不登校行動の形成と慢性化をめぐる問題
1.不登校の形成メカニズム
第2節 行動アセスメントの構築と検討
1.不安・恐怖の見られる/不安・恐怖の見られない不登校に対する行動アセスメントの構築と検討
2.初期対応の問題に対する行動アセスメントの構築と検討
3.登校維持の問題に対する行動アセスメントの構築と検討
4.他機関との連携の問題に対する行動アセスメントの構築と検討
5.評価方法の問題
6.技法選択の問題
第3節 支援方法の構築と検討
1.基本的方針と全般的な進め方
2.プログラム内容の妥当性の検討
第4節 包括支援アプローチの有効性と意義
1.不登校に対する系統的総合支援プログラム
2.再登校支援効果
3.包括支援アプローチにおける研究方法の不登校研究における有用性
4.教育現場、社会への貢献
第11章 不登校に対する包括支援アプローチの公式化と今後の課題
第1節 不登校に対する包括支援の新しい方法論のまとめ
1.行動アセスメントと評価の修正
2.支援方法の問題修正
第2節 不登校に対する新しい包括支援アプローチの提案
1.支援関係の設定
2.個別支援計画の設定
3.再登校時および再登校以降の支援
4.計画的介入の終結
5.追跡調査
第3節 包括支援アプローチと新しいアプローチの相違点
第4節 今後の課題
1.発達障害を有する児童生徒の不登校の問題
2.行動アセスメントの方法と評価
3.プログラムの妥当性と信頼性の問題
引用文献