異質な自分との内的関わりについて
青年期を軸に
定価:
9,350
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まえがき
序 章
第1章 「異質な自分」との関わりをめぐって―心理臨床的な視点を踏まえて―
Ⅰ 自分であると思えるものと思えないもの
Ⅱ 自分との「関わり」という観点から
Ⅲ 青年期との関連
1.青年期心性と「異質な自分」
2.変化という観点から
Ⅳ 「異質な自分」の意義
1.中間的であることの意義
2.主体的に自己に関わること
Ⅴ 多面的な自己を捉える手法について
1.ダイナミックな主観的イメージを重視する観点から
2.主体のプロセスを重視する観点から
3.本研究で用いる方法論について
Ⅵ まとめ
第2章 青年期における異なる自己像とその関係性イメージについて
―いわゆる「本当の自分」と「借り物の自分」の観点から―
Ⅰ はじめに
Ⅱ 問題
Ⅲ 目的
Ⅳ 方法
Ⅴ 結果
1.個々の課題の結果
2.個々の課題間の関連の分析
Ⅵ 考察
1.異なる自己像それぞれのイメージ
2.描画に表れた二つの自分の関係性イメージ(主に他の尺度との関連から)
3.現在から理想への関係性イメージの変化の方向性
4.「借り物の自分」の位置付けに表れた青年期の自己像
5.まとめ
第3章 青年期における異なる自己像とその関係性イメージについて
―「本当の自分」と「本当の自分ではないような自分」の観点から―
Ⅰ 問題
Ⅱ 目的
Ⅲ 方法
1.「本当の自分ではないような自分」と「本当の自分」についてのイメージ
2.現在の関係性イメージの表現(言語、箱庭、円を用いた描画の3段階)
3.理想的な関係性イメージの表現(言語、箱庭、円を用いた描画の3段階)
Ⅳ 結果
1.「本当の自分ではないような自分」と「本当の自分」についてのイメージ
2.現在の関係性イメージの表現
3.理想的な関係性イメージの表現
4.現在のイメージから理想的なイメージへの変化について
Ⅴ 考察
1.「本当の自分」と「本当の自分ではないような自分」のイメージ
2.円を用いた描画法のカテゴリーが表しているもの(描画表現と言語表現の関連から)
3.円を用いた描画法の分類ごとの箱庭表現の特徴について
4.本章で明らかになったこと
Ⅵ まとめ
第4章 個人の中にあるものとしての「異質な自分」―箱庭、描画、言語表現の横断的分析から―
Ⅰ はじめに
Ⅱ 調査において表現された内容とその考察
1.Aさん(カテゴリー①)
2.Bさん(カテゴリー②)
3.Cさん(カテゴリー②または①)
4.Dさん(カテゴリー②)
5.Eさん(カテゴリー②)
6.Fさん(カテゴリー③)
Ⅲ 6事例を通しての考察
1.カテゴリー間の語り方の比較
2.「本当の自分」と「本当の自分ではないような自分」について問うことが引き起こす反応
3.箱庭表現における中心の存在
4.「本当の自分」と「本当の自分ではないような自分」について問うことの意味
Ⅳ まとめ
第5章 総合考察
Ⅰ はじめに―第1章から第4章の諸研究のまとめ―
Ⅱ 「異質な自分」のイメージ
Ⅲ 対のイメージから見えてくるもの
1.「本当の自分」について
2.「異質な自分」との関わり―異なる自己像の関係性をどう生きているかという視点から―
Ⅳ 「異質な自分」との関わりから生まれる力動性
1.時間軸の役割
2.「異質な自分」について語るとはどういうことか
3.内なる他者としての「異質な自分」とその両価性
4.「異質な自分」を自分の中に位置付ける視点
Ⅴ 結び―今後に向けて―
文献リスト
付表
添付資料
初出
あとがき