老いと自己概念の媒介機能から捉えた中高年期発達の機序
発達のコンポーネントとリスク
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はじめに
第Ⅰ部 序論
第1章 問題
第1節 成人発達研究の概観
1-1-1 認知社会的成熟と社会情緒的幸福の発達
1-1-2 力動論的アプローチと生涯発達的アプローチ
第2節 先行研究における問題点と課題
1-2-1 力動論的アプローチと生涯発達的アプローチにおける問題点と課題
1-2-2 成人発達研究全般における問題点と課題
1-2-3 まとめ
第3節 本研究の実施に向けて:枠組みと方法論の吟味
1-3-1 発達とは
1-3-2 老いによってもたらされる心理的影響:個人差と普遍性の接点
1-3-3 老いについての再考
1-3-4 個人差を生じるブラックボックス:認知的媒介機能
1-3-5 自己概念の媒介機能についての概観:成人発達研究における有用性
第2章 目的
第1節 本研究の理論的枠組みと概念規定
第2節 目的
第Ⅱ部 老いと自己概念から捉える中高年期発達の実証的研究
第1章 方法
第1節 尺度の構成(予備調査を含む)
第2節 本調査
第2章 基礎分析
第1節 因子分析と合成変数の構成
第2節 サンプル特性の検討
第3節 予備的検討:デモグラフィック要因の影響,老い・自己評価・自尊感情の関連
2-3-1 デモグラフィック要因の影響
2-3-2 老い,自己評価,自尊感情の独立性,自己評価と自尊感情における関連の方向づけ
第3章 中高年期における老いと自己概念の発達的特徴
―内的・外的要因との関連と年齢群による差―
第1節 中高年期における老いの発達的特徴
3-1-1 問題と目的
3-1-2 方法(抜粋)
3-1-3 結果
3-1-4 考察
第2節 中高年期における自己概念の発達的特徴
3-2-1 問題と目的
3-2-2 方法(抜粋)
3-2-3 結果
3-2-4 考察
第4章 中高年期発達のメカニズムの同定
―老い,自己評価,自尊感情との関連と「関心」の緩衝機能の検討,およびモデル化―
第1節 中高年期発達における老いと自己評価との関連:“well-beingの逆説”と“危機”をめぐって
4-1-1 問題と目的
4-1-2 方法(抜粋)
4-1-3 結果
4-1-4 考察
第2節 中高年期発達における自己評価と自尊感情との関連:その構造的特徴
4-2-1 問題と目的
4-2-2 方法(抜粋)
4-2-3 結果
4-2-4 考察
第3節 中高年期発達における「関心」の緩衝機能:自己評価との交互作用という観点から
4-3-1 問題と目的
4-3-2 方法(抜粋)
4-3-3 結果
4-3-4 考察
第4節 老いと自己概念からなる中高年期発達モデルの構成と妥当性の検証
4-4-1 問題と目的
4-4-2 方法(抜粋)
4-4-3 結果
4-4-4 考察
第5章 中高年期発達の機序に関する総合的考察
―コンポーネントとメカニズムの同定―
5-1 老い経験に見出される中高年期発達のコンポーネント
5-2 自己概念に見出される中高年期発達のコンポーネント
5-3 自己概念の構造と機能の変容をめぐって見出させる中高年期発達のコンポーネント
5-4 中高年期発達のメカニズム
第6章 中高年期発達におけるリスク
―発達メカニズムの不全を想定して―
6-1 問題と目的
6-2 方法(抜粋)
6-3 結果
6-3-1 「余裕と成熟」「志向の転換」の経験が不十分なことによるリスク
6-3-2 自己評価における領域間の独立性が不十分なことによるリスク
6-4 考察
6-4-1 「余裕と成熟」「志向の転換」の経験が不十分なことによるリスク
6-4-2 自己評価における領域間の独立性が不十分なことによるリスク
6-5 まとめ
第Ⅲ部 結論
第1章 総合的考察
第1節 総括
第2節 生涯発達的アプローチ・力動論的アプローチとの照合
第3節 性による発達経路の相違
1-3-1 男性の中高年期発達:その特徴と独自のリスク
1-3-2 女性の中高年期発達:その特徴と独自のリスク
1-3-3 まとめ
第4節 中高年期における下位年齢群の発達的特徴
1-4-1 プレ中年期
1-4-2 中年前期
1-4-3 中年後期
1-4-4 ポスト中年期
1-4-5 まとめ
第5節 本研究の意義
第6節 もうひとつの見方:発達的知見の再考
1-6-1 サンプル要因
1-6-2 コホート要因・ライフコース要因
1-6-3 複数要因の交絡
第2章 課題と展望
第1節 本研究の課題
第2節 今後の展望
引用文献
おわりに