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情報伝達過程における身振りの機能

定価: 5,500 (本体 5,000 円+税)
説明中に用いられる身振りについて、大学生を対象とした実験を中心に、肢体不自由児の発達的検討、fMRIによる脳機能計測など、様々な手法で多角的に検討した書。

【著者略歴】
大神優子(おおがみ ゆうこ)
1996年 お茶の水女子大学文教育学部教育学科心理学専攻 卒業
1998年 筑波大学大学院教育研究科障害児教育専攻 修了
2007年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達科学専攻 修了
博士(人文科学)
現在 和洋女子大学 人間・社会学系 講師
目次を表示します。
第1章 序論
 1.1 はじめに
 1.2 本研究の対象:身振りの定義
 1.3 情報伝達過程における身振りの機能
  1.3.1 他者指向機能
  1.3.2 自己指向機能
  1.3.3 情報伝達過程において身振りが果たす役割:先行研究の問題点
 1.4 身振りの機能の関連要因
  1.4.1 発達的観点からの検討
  1.4.2 神経科学的観点からの検討
 1.5 本研究の目的と構成
第2章 【研究1】言語能力の発達に伴う身振りの変化
 2.1 幼児期における身振りと発話の関係
 2.2 実験1-1 言語能力の発達に伴う身振りの変化
  2.2.1 目的
  2.2.2 方法
  2.2.3 結果及び考察
 2.3 実験1-2 身振り制限状況における幼児の身振り
     ―肢体不自由児における身振り生起の様相―
  2.3.1 目的
  2.3.2 方法
  2.3.3 結果及び考察
 2.4 総合考察
第3章 【研究2】身振り制限が話者の発話に与える影響
 3.1 身振り制限が話者の発話に与える影響
 3.2 実験2-1 身振り制限が話者の発話に与える影響
  3.2.1 目的
  3.2.2 方法
  3.2.3 結果
  3.2.4 考察
第4章 【研究3】聞き手が話者の身振り産出に及ぼす影響
 4.1 聞き手が話者の身振り産出に及ぼす影響
 4.2 実験3-1 「わかりやすい説明」で身振りはどのように用いられるか
     ―聞き手の評価による比較―
  4.2.1 目的
  4.2.2 方法
  4.2.3 結果
  4.2.4 考察
 4.3 実験3-2 聞き手が話者の説明に与える影響
     ―単一事例の思考発話及び内観報告による検討―
  4.3.1 目的
  4.3.2 方法
  4.3.3 結果
  4.3.4 考察
 4.4 実験3-3 聞き手が話者の説明に与える影響
     ―聞き手の強調の有無による比較―
  4.4.1 目的
  4.4.2 方法
  4.4.3 結果
  4.4.4 考察
 4.5 総合考察
第5章 【研究4】身振り産出の神経基盤
    ―異なる身振り表現の脳活動の比較―
 5.1 身振り産出の神経基盤―異なる身振り表現の脳活動の比較―
 5.2 実験4-1 道具使用身振りの「構え」
  5.2.1 目的
  5.2.2 方法
  5.2.3 結果
  5.2.4 考察
 5.3 実験4-2 道具使用身振りの「動作」
  5.3.1 目的
  5.3.2 方法
  5.3.3 結果
  5.3.4 考察
 5.4 総合考察
第6章 総括的討論
 6.1 本研究の知見の総括
 6.2 情報伝達過程における身振り機能の移行モデル
 6.3 本研究の意義と今後の課題
引用文献
付録
謝辞
著者大神優子 著
発行年月日2009年02月28日
頁数168頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1729-1