言語獲得期にある子どもの象徴機能の発達とその支援
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はじめに
第1章 本研究の目的
Ⅰ.生活を共にする人との相互交渉の過程でなされる子どもの認知発達
―前言語期から漸進的に進展する他者認識:その基盤となる基本的信頼感―
Ⅱ.精神発達に遅れを示す子どもの言語獲得期の発達
Ⅲ.精神遅滞児における意図的伝達行為の発達とその認知的前提
Ⅳ.三項関係成立と言語獲得
Ⅴ.象徴遊びの療育的適用をめぐって
Ⅵ.子どもの日常生活における人形を用いた象徴遊びの発達と言語獲得
―ボキャブラリー・スパートをめぐって―
Ⅶ.自閉性障害のある子どもの象徴遊びの発達と言語獲得
Ⅷ.物と人との関係づけ―関係づけの認知の発達―
第2章 精神発達に遅れを示す子どもの言語獲得期の諸問題―象徴機能の発達を中心に―
Ⅰ.問題
Ⅱ.研究方法
1.対象児
2.行動観察の方法
3.観察の記録
4.分析の視点
Ⅲ.結果
1.指さし行動
2.手さしとクレーン現象
3.玩具の慣用的操作
4.象徴遊び
5.物の受け渡し・やりとり行動
6.模倣
Ⅳ.考察
1.言語獲得関連行動
2.言語未獲得群と言語獲得群との差
3.初期シンボルの個人間レベルでの使用へ
第3章 精神遅滞児における意図的伝達行為の発達とその認知的前提
Ⅰ.問題
Ⅱ.研究方法
1.対象児
2.手続き
3.分析の視点
Ⅲ.結果
1.各事例の伝達行為の内容
2.主たる伝達手段となる行為の発達とその認知的前提
Ⅳ.考察
1.意図的伝達行為出現の認知的前提
2.意図的伝達の手段となる行為の発達とその認知的前提
第4章 象徴機能・言語獲得の基盤としての三項関係形成
Ⅰ.問題
Ⅱ.研究方法
1.事例について
2.観察の方法
Ⅲ.発達の経過と観察の視点
1.物を媒介とした大人からの働きかけに対する反応の変化
2.社会的喃語(social babbling)の出現
3.動作模倣の出現
4.音声模倣と有意味語について
5.指さし行動の発達と〈子ども―物→人〉の関係の成立
6.認知・適応能力について
7.他児との関わり
Ⅳ.考察
1.臨床的支援と子どもの変化
2.三項関係成立の意義
3.診断上の問題
第5章 精神遅滞児の早期言語指導における療育手段として象徴遊びの適用
Ⅰ.問題
Ⅱ.研究方法
1.対象児
2.方法
3.場の設定としての療育者の働き
4.記録および分析の方法
Ⅲ.結果
1.対人・コミュニケーション行動の発達
2.対物操作・象徴遊びの発達
3.言語産出
Ⅳ.考察
1.本章で設定した象徴遊びの場面の持つ意義と問題
2.精神遅滞児への早期言語指導における療育手段として象徴遊びの適用をめぐって
第6章 日常生活における子どもの人形を用いた象徴遊びにみる認知発達とボキャブラリー・スパート
Ⅰ.問題
Ⅱ.研究方法
1.対象児
2.方法
3.言語発達の観察方法
4.分析の方法
Ⅲ.結果
1.日常生活場面における人形を用いた象徴遊びの発達過程
2.人形を用いた象徴遊びと言語発達との関連
Ⅳ.考察
1.日常生活における人形を用いた象徴遊びにみられる他者認識の発達とボキャブラリー・スパート
2.言語獲得のスタイルとの関連
第7章 自閉性障害のある子どもの人形を用いた象徴遊びの発達
Ⅰ.問題
Ⅱ.研究方法
1.対象児
2.手続き
3.分析の方法
Ⅲ.結果
1.人形を用いた子どもの自発的象徴遊びについて
2.他者の象徴的働きかけの受け止め
Ⅳ.考察
1.自閉性障害のある子どもの人形を用いた象徴遊びにみる発達
2.人形と人形との関連づけにみられる発達―他者の行為の客観化と対象化―
終章 全体的考察
Ⅰ.精神発達に遅れを示す子どもの言語獲得期の発達
Ⅱ.意図的伝達の手段となる行為の発達とその認知的前提
Ⅲ.三項関係の発達的意義
Ⅳ.象徴遊びの療育的適用をめぐって
Ⅴ.人形を用いた象徴遊びにみる他者認識の発達とボキャブラリー・スパート
Ⅵ.自閉性障害のある子どもの人形を用いた象徴遊びにみる発達
Ⅶ.精神発達に遅れを示す子どもへの初期言語発達支援
―象徴機能の発達という観点から―
Ⅷ.おわりに
文献
付記
あとがき