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明るさ錯視における興奮と複合的抑制

定価: 4,950 (本体 4,500 円+税)
マッハ・バンド等の明るさ錯視は輝度に依存する興奮と拮抗型抑制によって説明されて来たが、本書の精神物理的実験は新たに輝度差に依存する非拮抗型抑制の存在を示す。

【著者略歴】
濱田治良(はまだ じろう)
1971年 徳島大学教育学部卒
1973年 大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程修了
1976年 北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学
1976年 文学博士(北海道大学)
1982年 徳島大学教育学部講師
1983年 徳島大学教育学部助教授
1986年 徳島大学総合科学部助教授
1990年 徳島大学総合科学部教授
現在に至る
目次を表示します。
まえがき
第1章 興奮と拮抗型抑制
 1-1 Bekesyの神経単位
 1-2 Ratliffの極値外挿模型
 1-3 藤井・松岡・森田の側方抑制模型
 1-4 古川・萩原の非線形受容野模型
第2章 興奮と拮抗型抑制による辺縁対比のコンピュータ・シミュレーション
 2-1 多段階模型
 2-2 多段階模型による辺縁対比のコンピュータ・シミュレーション
 2-3 他の模型との比較
第3章 明るさの同時対比に伴う明るさ水準の低下
 3-1 対比誘導図形における見えの明るさの実験的検討
 3-2 マッチング法による実験的検討
 3-3 対比誘導図形における見えの明るさについての考察
第4章 半矩形波格子図形における興奮と複合的抑制
 4-1 半矩形波図形における見えの明るさの実験的検討
 4-2 複合的抑制模型による考察
第5章 Craik-O'Brien錯視と輪郭線強調効果
 5-1 Craik-O'Brien図形の分類
 5-2 マッチング法によるCraik-O'Brien錯視と輪郭線強調効果に関する実験的検討
 5-3 多段階模型によるCraik-O'Brien錯視と輪郭線強調効果の考察
第6章 暗と明のCraik-O'Brien錯視における非対称性
 6-1 補償法によるCraik-O'Brien錯視の実験的検討
 6-2 マッチング法と補償法の比較
 6-3 修正された多段階模型によるCraik-O'Brien錯視の考察
第7章 Craik-O'Brien錯視とCornsweet錯視の関係
 7-1 Cornsweet錯視
 7-2 Craik-O'Brien-Cornsweet錯視に関する実験的検討
 7-3 一様輝度図形の明るさとの比較
 7-4 Craik-O'Brien錯視およびCornsweet錯視
 7-5 Craik-O'Brien錯視とCornsweet錯視間の相互作用
第8章 コントラスト極性がEhrenstein錯視に及ぼす相殺効果
 8-1 Ehrenstein錯視の実験的検討
 8-2 修正された多段階模型によるEhrenstein錯視の考察
 8-3 多角的平面を有するEhrenstein錯視
第9章 まとめ
謝辞
引用文献
著者濱田治良 著
発行年月日2008年10月15日
頁数124頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1698-0