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教師の被援助志向性に関する心理学的研究

教師のバーンアウトの予防を目指して

定価: 8,250 (本体 7,500 円+税)
教師が、子どもの指導・援助で苦戦した時、他者にどのように援助を求めるのか。「被援助志向性」の視点から、教師のバーンアウトを予防するアイデアを提唱する。

【著者紹介】
田村修一(たむら しゅういち)
1959年 福岡県に生まれる。
1982年 創価大学法学部法律学科卒業。
2000年 筑波大学大学院修士課程教育研究科カウンセリング専攻(カウンセリングコース)修了。修士(カウンセリング)の学位取得。
2006年 筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻(発達臨床心理学分野)修了。博士(心理学)の学位取得。
24年間の東京都公立中学校教諭(社会科)を経て、2006年4月より郡山女子大学短期大学部幼児教育学科准教授。

学校心理学士(学会連合資格)。認定カウンセラー(日本カウンセリング学会)。

専門は、学校心理学、教育心理学、発達臨床心理学、学校カウンセリング。
目次を表示します。
発刊によせて 石隈利紀
第1章 本研究の背景―学校現場の現状と教師に対する援助の実際―
 はじめに
 本章のまとめ
第2章 文献研究
 はじめに
 第1節 「教師のバーンアウト」に関する研究の動向
 第2節 「被援助志向性」に関する研究の動向
 第3節 「教師に対する援助」に関する研究の動向
 第4節 「教師間のコミュニケーションおよび学校環境」に関する研究の動向
 本章のまとめ
第3章 本研究の目的,基本概念の定義
 はじめに
 第1節 本研究の目的と構成
 第2節 本研究の意義
 第3節 基本概念の定義
 本章のまとめ
第4章 指導・援助サービス上の悩みにおける中学校教師の被援助志向性とバーンアウトの関連(調査研究1)
 はじめに
 第1節 教師の「指導・援助サービス上の悩み」尺度,「職場におけるソーシャルサポート」尺度,「被援助志向性」尺度,教師用「バーンアウト」尺度の作成および信頼性と妥当性の検討
 第2節 教師の「被援助志向性」に影響を与える外的(環境・状況)要因の検討
     -「指導・援助サービス上の悩み」「職場におけるソーシャルサポート」との関連-
 第3節 教師の「被援助志向性」と「バーンアウト」の関連
 第4節 本章の総合的考察
 本章のまとめ
第5章 中学校教師の被援助志向性と自尊感情の関連(調査研究2)
 はじめに
 第1節 「教師自尊感情」尺度の作成および信頼性と妥当性の検討
 第2節 教師の「被援助志向性」と「自尊感情」の関連
 第3節 本章の総合的考察
 本章のまとめ
第6章 「状態・特性被援助志向性」尺度の作成および信頼性と妥当性の検討(調査研究3)
 はじめに
 第1節 「状態・特性被援助志向性」尺度の因子構造と信頼性の検討
 第2節 「状態・特性被援助志向性」尺度の構成概念妥当性の検討
 第3節 本章の総合的考察
 本章のまとめ
第7章 状態・特性被援助志向性に影響を与える内的・外的要因の検討(調査研究4)
 はじめに
 第1節 教師の「会話スキル」尺度の作成および信頼性と妥当性の検討
 第2節 「状態・特性被援助志向性」に影響を与える内的要因の検討
     -「会話スキル」との関連-
 第3節 「状態被援助志向性」に影響を与える外的(環境・状況)要因の検討
     -「校長のリーダーシップ」および「職場風土」との関連-
 第4節 本章の総合的考察
 本章のまとめ
第8章 本研究の総合的考察および結論
 はじめに
 第1節 本研究の結果のまとめ
 第2節 本研究の総合的考察
 第3節 本研究の実践的貢献
 第4節 本研究の限界および今後の課題
引用文献
資料
あとがき
著者田村修一 著
発行年月日2008年02月29日
頁数218頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1666-9