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幼児の筆記具操作と描画行動の発達

定価: 8,800 (本体 8,000 円+税)
幼児の筆記具操作と描画行動を定量的系統的に調べ、その発達メカニズムを解明するとともに、筆記具操作が象徴的表象機能と密接に連関しながら発達推移することを提示。

【著者略歴】
尾崎康子(おざき やすこ)
1951年 京都府生まれ
1973年 東京学芸大学教育学部卒業
1978年 東京教育大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学
財団法人小平記念日立教育振興財団日立家庭教育センター主幹研究員、外山大学人間発達科学部教授を経て、
現在 相模女子大学人間社会学部教授 博士(心理学)
専攻 発達臨床心理学
臨床心理士、臨床発達心理士、学校心理士
目次を表示します。
はじめに
第1章 乳幼児の筆記具操作と描画行動
 第1節 上肢系の構造と機能
  1.上肢系の構造
  2.把握の形態
 第2節 運動発達
  1.身体運動発達
  2.上肢運動機能の発達
 第3節 描画行動の行動制御
  1.上肢系の行動制御メカニズム
  2.描画における行動制御
 第4節 筆記具操作の獲得過程
  1.筆記具操作の発達
  2.筆記具操作研究における今後の方向性
 第5節 筆記具操作発達に関連する描画行動と諸側面
  1.描画行動との関連
  2.精神発達との関連
  3.行動制御との関連
  4.教育の影響
第2章 本書の研究目的
 第1節 目的
 第2節 本書の構成と流れ
第3章 筆記具操作の発達的変化
 第1節 円塗課題における筆記具操作
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
第2節 円塗課題における異なる図形サイズでの筆記具操作
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第3節 自由描画課題における筆記具操作
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第4節 筆記具操作発達における男女差
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
第4章 筆記具操作と描画行動の発達
 第1節 筆記具操作と円塗りつぶし行動の発達
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第2節 筆記具操作と描画行動の発達
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
第5章 筆記具操作と描画行動を支える発達規定因
 第1節 筆記具操作と精神発達
  1.問題と目的
  2.方法
   A 描画実験
   B 発達検査
  3.結果
  4.考察
 第2節 発達順序性による検討
  1.問題と目的
  2.方法
   A 描画実験
   B 発達検査
   C 項目ネットワークの作成
  3.結果
  4.考察
第6章 描画行動における行動制御
 第1節 円塗りつぶし行動と行動制御
  1.問題と目的
  2.方法
   A 描画実験
   B 発達検査
  3.結果
  4.考察
 第2節 円塗りつぶし行動における運動的制御と認知的制御
  1.問題と目的
  2.方法
   A 描画実験
   B 線テスト
   C MFFテスト
  3.結果
  4.考察
第7章 筆記具操作と描画行動における家庭教育環境の影響
  1.問題と目的
  2.方法
   A 描画実験
   B 手の使い方調査
  3.結果
  4.考察
第8章 縦断的研究による検討
 第1節 筆記具操作の発達的変化
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第2節 筆記具操作発達に関わる言語機能
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第3節 筆記具操作発達に関わる象徴的表象機能
  1.問題と目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
第9章 総括的考察及び討論
 第1節 筆記具操作の発達的変化
  1.幼児における筆記具把持の発達
  2.上肢安定性の発達過程
  3.上肢運動の発達過程
  4.筆記具持ち方と上肢運動の関係
  5.上肢安定性と上肢運動の関係
  6.安定した巧緻な操作の獲得
 第2節 筆記具操作の発達を促す諸要因
  1.上肢運動発達を支える身体運動的要因
  2.上肢運動発達を支える象徴的表象機能
  3.筆記具操作の成立過程
  4.円塗りつぶし行動と行動制御機能
  5.筆記具操作と認知発達との機能的連関性
  6.筆記具操作獲得に及ぼす環境要因と成熟因子の影響
  7.発達障害に関するスクリーニング検査の可能性
文献
あとがき
著者尾崎康子 著
発行年月日2008年06月15日
頁数240頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1653-9