第1章 問題
1.1 はじめに
1.2 ピアジェ
1.2.1 発達段階
1.2.2 ピアジェ理論の問題点
1.2.3 領域知識の重視へ
1.3 素朴理論
1.3.1 素朴理論の3要件
1.3.2 3つの素朴理論
1.4 素朴生物学における心と身体の区別
1.4.1 生物固有の身体現象に関する幼児の理解
1.4.2 身体的過程と心的過程の区別
1.5 心と身体は区別できるのか?
1.5.1 心は心理学,身体は生理学?
1.5.2 生気論的因果
1.5.3 素朴生物学の自律性
1.6 本書の構成
1.6.1 幼児は心と身体の相互性に気づいているか?
1.6.2 理解は,経験と社会的情報に由来するか?
1.6.3 心身相関的概念としての「気」の理解
第2章 幼児は心と身体の相互性に気づいているのか?
:心因性の身体反応に関する検討
2.1 研究1A 心因性の身体反応:原因産出課題による検討
2.1.1 問題
2.1.2 方法
2.1.3 結果と考察
2.1.4 討論
2.2 研究1B 心因性の身体反応:選択課題による検討
2.2.1 問題
2.2.2 方法
2.2.3 結果と考察
2.2.4 討論
2.3 研究1Aと研究1Bの総括
第3章 幼児は心と身体の相互性に気づいているか?
:連想による汚染
3.1 研究2A 幼児は「連想による汚染」を生起させるのか?
3.1.1 問題
3.1.2 方法
3.1.3 結果と考察
3.1.4 討論
3.2 研究2B 汚染源と食べものの物理的接触を仮定すること
3.2.1 問題
3.2.2 方法
3.2.3 結果と考察
3.2.4 討論
3.3 研究2C 知覚的手がかり
3.3.1 問題
3.3.2 方法
3.3.3 結果と考察
3.3.4 討論
3.4 研究2Aから研究2Cの総括
3.4.1 連想による汚染を引き起こすもの
3.4.2 連想による汚染の発達
3.5 結論
第4章 子どもは,経験によって心と身体の相互性に気づくのか?
4.1 研究3 心因性の身体反応に関する理解と,心因性の身体的不調の経験
4.1.1 問題
4.1.2 方法
4.1.3 結果と考察
4.1.4 討論
第5章 心と身体の相互性に関する理解は,社会的情報に由来するのか?
5.1 研究4 心と身体の相互性に関する理解と,社会的な情報
5.1.1 問題
5.1.2 方法
5.1.3 結果と考察
5.1.4 討論
第6章 心と身体の相互性に関する理解と,生気論的因果
6.1 研究5A 摂食の心身相関的理解
6.1.1 問題
6.1.2 方法
6.1.3 結果と考察
6.1.4 討論
6.2 研究5B 摂食・呼吸・思考スタイルの心身相関的理解
6.2.1 問題
6.2.2 方法
6.2.3 結果と考察
6.2.4 討論
6.3 研究5Aと研究5Bの総括
第7章 総括
7.1 3つの問いに対する答え
7.1.1 幼児は心と身体の相互性に気づいているのか
7.1.2 理解は,経験と社会的情報に由来するのか
7.1.3 心身相関的概念としての「気」の理解
7.2 研究結果からの示唆
7.2.1 心と身体:独立したシステムから統合的なシステムへ
7.2.2 心と身体とつなぐメカニズム:生気論
7.2.3 素朴生物学の自律性
7.2.4 心から身体への影響と,身体から心への影響
7.2.5 摂食を核としてつくられる理解
7.2.6 心と身体の相互性に関する理解はどのように形成されるのか
7.2.7 臨床的問題への示唆
文献
あとがき