博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

文章完成法を応用したテストSCT-Bに関する研究

定価: 11,000 (本体 10,000 円+税)
SCT-Bは文章完成法に「が」をつけてもう一文作らせる課題である。その信頼性と妥当性を検討し、反応パターンごとの性格特性を考究。関連諸分野での応用が期待される。

【著者略歴】
小林哲郎(こばやし てつろう)
1954年(昭和29年)、広島県生まれ。
京都大学教育学部教育心理学科卒業、同大学院教育学研究科博士課程退学。金沢美術工芸大学、天理大学助教授、京都大学カウンセリングセンター教授を経て、
現在、神戸女学院大学大学院人間科学研究科教授。教育学博士
目次を表示します。
第1章 文章完成法の歴史の概括
第2章 文章完成法テスト(SCT)の構造
 2-1.刺激文
 2-2.施行法
 2-3.評価法
 2-4.投映レベル
 2-5.現状と今後        
第3章 SCT-Bに至るまで
 3-1.はじめに
 3-2.曖昧さに対する寛容さ
 3-3.SCT-MR
 3-4.SCT-BUT
 3-5.パーソナリティのダイナミズム
第4章 SCT-B
 4-1.SCT-Bとは
 4-2.刺激文
 4-3.施行法
 4-4.各反応パターンの項目別出現頻度
 4-5.項目別の特徴と反応パターン
 4-6.反応パターン間の相関
第5章 SCT-Bの反応パターンの評定の実際
 5-1.反応パターンの概要
 5-2.評定上の諸原則
 5-3.単独評定の基準
 5-4.組み合わせ評定について
 5-5.特例的組み合わせ評定
 5-6.組み合わせ評定の基準
第6章 信頼性
 6-1.心理検査における信頼性
 6-2.評定者間の評定の一致率について
 6-3.再検査信頼性について
第7章 妥当性
 7-1.基準関連妥当性
 7-2.MMPIとの相関
 7-3.MMPIの2点コードによる検討
 7-4.YG性格検査との相関
 7-5.P-Fスタディとの相関
 7-6.集団TATとの相関
 7-7.集団ロールシャッハとの相関
 7-8.各テストとの相関研究による各パターンの性質と妥当性
第8章 臨床への適用
 8-1.はじめに
 8-2.臨床への適用のてがかり
 8-3.学生相談来談者のSCT-B
第9章 SCT-B反応パターンの臨床的検討
 9-1.はじめに
 9-2.〈肯定否定〉
 9-3.〈肯定肯定〉
 9-4.〈否定否定〉
 9-5.〈例外〉
 9-6.〈受容〉
 9-7.〈拒絶〉
 9-8.〈理想現実〉
 9-9.〈期待不安〉
 9-10.〈過去現在〉
 9-11.〈希望〉
 9-12.〈不安〉
 9-13.〈決意〉
 9-14.〈自己〉
 9-15.〈説明〉        
 9-16.反応パターンの組み合わせについて
第10章 総合的考察と今後の課題
 10-1.SCT-Bというテスト形式
 10-2.刺激文と評定について
 10-3.適用と対象について
 10-4.臨床的応用に向けて
 10-5.今後の課題と展望
引用文献
付表 付図
例文集
おわりに
著者小林哲郎 著
発行年月日2007年10月31日
頁数356頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1648-5