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社会病理としての摂食障害

若者を取り巻く痩せ志向文化

定価: 5,280 (本体 4,800 円+税)
摂食障害を社会・文化的視点から捉え直し、女性に痩身を促す《痩せ志向文化》を社会病理として取り上げ、この文化への同調から発症に至るまでの過程を検討する。

【著者略歴】
牧野有可里(まきの ゆかり)
2003年 聖心女子大学大学院文学研究科博士課程修了
博士(心理学)
臨床心理士・学校心理士

こころとからだクリニカセンター(さちクリニック併設)、都内公立教育相談室(教育センター)、文部科学省委託東京都学校臨床心理士(スクールカウンセラー)を経て、渡辺メンタルクリニックで臨床心理士として勤務し、現在に至る。
目次を表示します。
要約
第1章 問題
 1.1 摂食障害の概念と診断基準について
 1.2 摂食障害の現状
第2章 痩せ志向文化と摂食障害
 2.1 「痩せ志向文化」という病理
 2.2 社会化のエージェントの役割
 2.3 痩せ志向文化が個人に与える影響
 2.4 痩せ志向文化の影響を受けやすい個人的要因
第3章 研究の目的
 3.1 研究の目的
 3.2 研究のモデル
 3.3 研究の概要

第4章 研究1:高校生男女における痩せ志向文化と摂食障害との関連
方法
分析1 高校生にみる痩せ志向文化とその影響
 1.1 目的
 1.2 結果
 1.3 要約
 1.4 考察
分析2 痩せ志向文化の取り入れと摂食障害との関連
 2.1 目的
 2.2 結果
 2.3 要約
 2.4 考察
分析3 痩せ志向文化の影響を受けやすい個人内要因についての検討
 3.1 目的
 3.2 結果
 3.3 要約
 3.4 考察
分析4 痩せ志向文化の中で個人が摂食障害を発症するに至る過程
    ―摂食障害発症の理論モデルの妥当性の検討―
 4.1 目的
 4.2 結果
 4.3 要約
 4.4 考察
第5章 研究2:摂食障害を主訴とする女性たちにみる痩せ志向文化の影響
 5.1 方法
 5.2 分析方法
 5.3 結果
 5.4 要約と考察
第6章 討論
 6.1 本研究の結果の概要
 6.2 全体的考察
 6.3 今後の課題
引用文献
謝辞

著者牧野有可里 著
発行年月日2006年09月30日
頁数212頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1587-7