博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

抑うつからの回復

合理的思考の効果に関する実証的研究

定価: 7,700 (本体 7,000 円+税)
うつになったらどうすればよいか? 対処法として期待される合理的思考について情報処理様式の観点から再定義し、抑うつ低減までの認知過程を実証的に解明する。

【著者略歴】
内藤まゆみ(ないとう まゆみ)
1997年 お茶の水女子大学教育学部卒業
2002年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得退学
日本学術振興会特別研究員(PD)に採用
2005年 高崎経済大学経済学部専任講師に就任、現在に至る

博士(人文科学)
目次を表示します。
第Ⅰ部 抑うつからの回復を巡る議論
第1章 理論的背景の紹介
 1-1 抑うつとは
 1-2 抑うつの治療方法一薬物療法と心理療法一
 1-3 抑うつの認知理論一Ellis理論とBeck理論一
第2章 合理的思考による抑うつ低減に関する論争
 2-1 合理的思考に関する理論上の問題
 2-2 Beck理論への反証
第3章 合理的思考研究における課題
 3-1 合理的思考研究の紹介とその問題点
 3-2 本書の目的
 3-3 本書の構成

第Ⅱ部 合理的思考による抑うつ低減に関する実証研究
第4章 合理的思考が抑うつに及ぼす影響
 4-1 研究1 「情報処理様式の測定法の修正」
 4-2 研究2 「情報処理スタイル尺度の作成」
 4-3 研究3 「合理的思考と抑うつの因果関係の検討」
 4-4 第4章のまとめ 
第5章 合理的思考による抑うつ低減過程
 5-1 研究4 「ネガティブな認知による媒介過程の検討」
 5-2 第5章のまとめ
第6章 抑うっ低減における合理的思考の有効性
 6 ̄1 研究5 「抑うつ低減における抑うつスキーマと合理的思考の比較」
 6-2 第6章のまとめ

第Ⅲ部 合理的思考による抑うつ低減モデルの提案
第7章 研究成果の統括
 7-1 第4章で得られた成果
 7-2 第5章で得られた成果
 7-3 第6章で得られた成果
第8章 合理的思考による抑うつ低減モデルの提案
 8-1 合理的思考による抑うつ低減モデル
 8-2 抑うつ低減モデルと抑うつの諸理論との比較
第9章 本書の意義と今後の課題
 9-1 合理的思考研究の意義
 9-2 今後の課題
 9-3 おわりに-「常識」の復活を目指して
引用文献
付録
謝辞
著者内藤まゆみ 著
発行年月日2006年03月31日
頁数170頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1566-2