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発話にともなう身振りの機能

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)
発話に伴う身振りの自己指向的・聞き手指向的機能に関して、実験的・観察的手法を用いて検討。対比的に検討されてきた2つの機能の統合的な説明を試みた書。

【著者略歴】
西尾新(にしお あらた)
1963年 兵庫県に生まれる
1993年 京都大学教育学部教育心理学科卒業
1995年 京都大学大学院教育学研究科教育方法学専攻(教育心理学)修士課程修了
1997年 京都大学教育学部助手
2001年 京都大学大学院教育学研究科教育科学専攻(教育心理学)博士後期課程研究指導認定
2001年 大阪学院短期大学講師
2003年 京都大学教育学研究科より博士(教育学)を授与される
2004年 大阪学院短期大学助教授 現在に至る
目次を表示します。
第1章 序論
 1.1 はじめに
 1.2 「身振り」に対する2つの研究アプローチ
 1.3 先行研究で示された身振り(gesture)の定義
 1.4 本研究で扱う身振りとその分類
第2章 発話にともなう身振りの機能
 2.1 先行研究における仮説と研究手法
 2.2 観察的手法
 2.3 対面―非対面パラダイム
 2.4 身振り抑制パラダイム
 2.5 身振りの機能に対する発達的アプローチ
 2.6 本論の目的
第3章 発話にともなう身振りの表記法
 3.1 発話にともなう身振りの表記法作成の試み
 3.2 発話にともなう身振りの表記規則
 3.3 身振り記述の実際
 3.4 本表記法の利点と残された問題
第4章 身振りに現われるイメージ
 4.1 本章の目的
 4.2 認知意味論
 4.3 比喩的身振りが対応する発話範囲
 4.4 喩的身振りに現われるイメージ図式
 4.5 比喩的身振りに見られる隠喩的投射
 4.6 対応する発話をともなわない身振り
 4.7 「存在の比喩」を表す身振り
 4.8 観察事例に見られる発話にともなう身振りの性質
 4.9 身振りを対象とした事例研究における今後の課題
第5章 発話にともなう身振りの発現頻度に対する聞き手の影響
 5.1 本章の問題と目的
 5.2 第1実験
 5.3 結果
 5.4 考察
第6章 発話にともなう身振りの発現頻度の個人差と関連する要因
 6.1 本章の問題と目的
 6.2 第2実験
 6.3 結果
 6.4 考察
第7章 同型的な身振りの自己指向的機能の検討
 7.1 本章の問題と目的
 7.2 第3実験
 7.3 結果
 7.4 考察
第8章 定位的身振りの自己指向的機能
 8.1 本章の目的と問題
 8.2 第4実験
 8.3 結果
 8.4 考察
第9章 総合考察
 9.1 本章の目的
 9.2 本論における観察及び実験の概要とその結果
 9.3 発話にともなう身振りの聞き手指向的機能
 9.4 発話にともなう身振りの自己指向的機能
 9.5 聞き手指向的機能と自己指向的機能
 9.6 言語と身振りの機能に関するモデル
 9.7 最後に
参考文献
あとがき
著者西尾新 著
発行年月日2006年04月15日
頁数248頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1565-5