博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

学校心理学ガイドブック 第1版

定価: 1,650 (本体 1,500 円+税)

「学校心理士」とは、問題に直面している子どものカウンセリングなどによる直接的援助を行うと共に、子どもを取り巻く保護者や教師、学校に対して、「学校心理士」の専門知識と技能をもって、心理教育的援助サービスを行うことのできる方に対して認定する資格である。
本書は、学校心理学が基礎とする、教育心理学、発達心理学、臨床心理学、障害児の教育と心理、教育評価・心理検査、生徒指導・進路指導、学校カウンセリングなどの領域について簡潔に説明し、学校心理士を目指す人への学習のガイドとなる書。
目次を表示します。
まえがき
第1部 学校心理学と学校心理士
 第1章 学校心理学と学校心理士
  1.学校教育、教育心理学そして学校心理学
  2.学校心理学の意義と特色
  (1)学校心理学の定義
  (2)学校心理士の基盤としての学校心理学の領域
  3.学校心理士の活動の概要
  (1)心理教育的アセスメント
  (2)子どもへのカウンセリング
  (3)教師・保護者へのコンサルテーション
  (4)学校組織へのコンサルテーション
  4.学校心理学とその近辺領域の異同と学校心理士の活動の特色
  (1)教育心理学
  (2)臨床心理学
  (3)カウンセリング心理学
  (4)学校心理士の活動の特色
 第2章 海外の学校心理士の場合
  1.アメリカについて
  (1)日本の学校心理士とアメリカのスクールサイコロジスト
  (2)スクールサイコロジストと法
  (3)スクールサイコロジストと子どもの問題の捉え方の変化
  (4)学校におけるスクールサイコロジストの位置づけと役割
  (5)アメリカにおけるスクールサイコロジストの養成
  (6)まとめ
  2.イギリスについて
  (1)特別な教育ニーズのある子への対応
  (2)特別な教育的ニーズ(SEN)に基づく教育にかかわる専門家
 第3章 学校心理学の領域と学習課題およびキーワード
  1.学校心理学とは
  (1)心理教育的援助サービス
  (2)学校心理学の3つの柱
  2.心理教育的援助サービスのモデル
  (1)4種類のヘルパー
  (2)3段階の心理教育的援助サービス
  (3)心理教育的援助サービスにおける三層のシステム
  3.学校心理士の活動と倫理
  (1)学校心理士が行う援助サービス
  (2)学校心理士の倫理
  4.キーワード
第2部 学校心理学の領域とキーワード
 第4章  教育心理学の領域と学習課題およびキーワード
  1.学習の基礎
  (1)学習についての2つの見方
  (2)記憶
  2.動機づけ
  (1)動機づけの種類
  (2)学習性無力感
  (3)自己効力感と原因帰属
  3.学習方法、教授法、授業のいろいろ
  (1)いろいろな学習方法
  (2)学習理論から見たいろいろな教授法
  (3)授業を捉えるいろいろな視点
  4.個に応じた指導
  (1)問題状況の把握
  (2)認知カウンセリング
  5.学級集団を活かした指導
  (1)学級集団を活かした指導
  (2)教師と生徒の人間関係
  6.キーワード
  7.参考図書
 第5章  発達心理学の領域と学習課題およびキーワード
  1.発達とは
  (1)発達の定義
  (2)発達の原理
  (3)発達段階と発達課題
  (4)発達の研究方法
  2.知的発達
  (1)領域固有の知識
  (2)素朴理論
  (3)素朴理論から科学理論へ
  (4)理論化過程を支えるメタ認知
  3.自己意識の発達
  4.社会性や道徳性の発達
  (1)社会性の発達
  (2)道徳性の発達
  5.言語の発達
  6.キーワード
  7.参考図書
 第6章  臨床心理学の領域と学習課題およびキーワード
  1.対象となる主な病理的問題
  (1)就学前、小学生に顕在化しやすい障害など
  (2)中学生以降に顕在化しやすい不安障害・精神疾患など
  (3)家庭内の問題
  2.不登校、いじめ、非行などの発達・教育上の問題
  3.アセスメント
  (1)知能検査
  (2)発達検査
  (3)学力検査
  (4)人格検査
  4.心理療法・訓練法
  (1)学校心理士と心理療法
  (2)主な心理療法
  5.キーワード
  6.参考図書
 第7章  障害児の教育と心理の領域と学習課題およびキーワード
  1.学校心理学と障害児教育
  (1)ノーマライゼーションとインクルージョン教育
  (2)特殊教育から特別支援教育へ
  (3)障害の判別と就学指導
  2.学校心理学における障害・問題の理解:医学モデルと心理学モデル
  (1)診断と判別
  (2)伝統的アセスメントの方法:医学診断、知能検査、発達検査
  (3)支援と介入のための行動アセスメント:生態学的アセスメント・機能アセスメント
  3.学校教育における支援と介入の方法
  (1)個別の教育支援計画・個別の指導計画・個別の移行支援計画
  (2)課題分析・支援・支援の評価
  (3)支援体制の確立
  4.キーワード
 第8章  生徒指導・進路指導の領域と学習課題およびキーワード
  1.学校心理学を基礎とする生徒指導
  (1)総合的発達援助としての生徒指導
  (2)バランスのとれた生徒指導
  (3)生徒指導の機能的分類と学習課題
  2.進路指導からキャリア教育へ
  (1)問題と課題
  (2)進路指導からキャリア教育へ
  (3)キャリア教育の意義・視点や内容、具体例
  (4)キャリア・カウンセリングの内容
  (5)学校心理士の使命と課題
  3.キーワード
 第9章  教育評価・心理検査の領域と学習課題およぴキーワード
  1.はじめに
  2.測定と評価
  (1)測定の表現方法
  (2)教育評価の方法
  (3)評価の段階
  3.アセスメントの方法
  (1)心理検査
  (2)子どもとの面接
  (3)観察
  (4)子どもの援助者との面接
  (5)記録書類の検討
  (6)事例研究法
  4.知能検査
  5.発達検査と適応行動尺度
  6.学力検査
  7.人格検査
  (1)質問紙法
  (2)作業検査法
  (3)投影法
  8.学校心理士自作の心理測定尺度について
  9.「学校」アセスメント
  10.キーワード
 第10章 学校カウンセリングの領域と学習課題およびキーワード
  1.学校カウンセリングの意味と位置づけ
  (1)不登校や中退、いじめ、暴力
  (2)個に応じた教育とは
  2.学校カウンセリングと学校心理士
  (1)専門的な相談活動
  (2)学校カウンセリングの統合活動(インテグレーション)
  (3)学校カウンセリングの推進活動(プロモーション)
  (4)具体的な領域
  3.学校カウンセリングの今後の展望
  (1)ASCAの実践活動
  (2)相談教諭と養護教諭
  (3)特別支援教育と学校カウンセリング
  4.キーワード
第3部 学校心理士になるためには
 第11章 「学校心理士」の資格認定への経緯
  1.はじめに
  2.日本教育心理学会による「学校心理士」に関するこれまでの取り組み
  (1)教育心理学の専門家の育成について
  (2)専修免許状「学校心理学」付記について
  (3)「学校心理士」の認定
  (4)「学校心理士」の現在
  3.「学校心理士」の社会的意義と役割
  4.「学校心理士」の今後
 第12章 学校心理士と他の資格
  1.はじめに
  2.カウンセリングの専門性に関する資格
  3.教師カウンセラーとしての資格
  4.発達支援、障害児教育支援の専門性としての資格
  5.学校心理士との関連は?
  6.参考図書
 第13章 学校心理学に基づくケースレポートのつくり方
  1.ケースレポートとは
  (1)ケースレポートの定義と意義
  (2)学校心理士にとってのケースレポート
  2.ケースレポートの構成
  (1)学校心理士認定のためのケースレポートの領域
  (2)学校心理士認定のためケースレポートの書式
  3.ケースレポートの書き方
  (1)テーマ
  (2)表題
  (3)報告者氏名
  (4)報告者の立場
  (5)教育援助の対象
  (6)教育援助を行った期間、施設、場所
  (7)期間
  (8)教育援助開始時における対象者の問題の概要
  (9)教育援助開始時における、対象の児童、学校、学級そして家族
     の環境などについての心理アセスメントの焦点、方法と結果
  (10)心理教育的アセスメントに基づく教育援助開始時の教育援助の
      方法と計画
  (11)教育援助の経過の概要
  (12)教育援助の自己評価(自己点検)
  (13)本ケースにおける教育実践についての考察
  4.ケースレポート提出の前に
  5.ケースレポートの例

   引用・参考文
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著者学校心理士資格認定委員会 編
発行年月日2006年03月15日
頁数178頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1562-4