博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

中・高校生の親性準備性の発達と保育体験学習

定価: 8,250 (本体 7,500 円+税)
中・高校生の親性準備性の発達過程を学年差・性差から探求し、発達支援のための保育体験学習の教育的効果を、意識と関係性の変容から実証的・実践的に究明した書。

【著者略歴】
伊藤葉子(いとう ようこ)
1958年 東京都で生まれる
1977年 島根県立松江北高等学校卒業
1981年 お茶の水女子大学家政学部児童学科卒業
1983年 同大学大学院家政学研究科児童学専攻修了
その後、公立高校家庭科教諭、国立中学校・短大・大学において非常勤講師を勤める
1996年 千葉大学教育学部専任講師
1998年 千葉大学教育学部助教授
2003年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科より博士(学術)を授与される

専攻 家庭科教育学 保育学
目次を表示します。
目  次
序章
 1 はじめに
 2 問題の所在
第1章 本研究における親性準備性の定義
 1 親性準備性に関する研究動向
  1.1 伝統的母性観をめぐる議
  1.2 親性に関する研究の位置づけ
  1.3(親になるための)準備性に関する研究の位置づけ
  1. 4 青年期の親(性)準備性に関する研究の概要
 2 親性準備性との関連性からみる海外の研究の概観
  2.1 親役割に関する研究の変遷
  2.2 親としての発達に関する研究の進展
 3 保育教育の変遷と親性準備性
  3.1 母性から親性への転換
  3.2 中学高校期における(親になるための)準備性の育成
 4 本研究における親性準備性の定義
  4.1 親性と親性準備性の定義
  4.2 本研究における親性準備性の定義の独自性
第2章 本研究の研究枠組み
 1 本研究の枠組みをつくる視点
  1.1 意識と関係性という視点
  1.2 保育体験学習の位置づけ
 2 本研究の課題と構想
  2.1 本研究における研究枠組み
  2.2 本研究の課題と構想
第3章 中・高校生の「子ども子育てに関する意識」及び
   「同性の親への同一化」「自分の性の受容性」の発達
   (研究1)
 1 目的
 2 方法
  2.1 手続き
  2.2 尺度の作成
 3 結果
  3.1各尺度の項目分析及び下位尺度の決定
   3.1.1 「子ども子育てに関する意識」尺度
   3.1.2 「同性の親への同一化」「自分の性の受容性」尺度
  3.2 学年性差の検討
   3.2.1 「子ども子育てに関する意識」
   3.2.2 「同性の親への同一化」「自分の性の受容性」
  3.3 関連性の検討
 4 考察
  4.1 「子ども子育てに関する意識」の発達
  4.2 「同性の親への同一化」「自分の性の受容性」の発達
第4章 中・高校生の「対子ども社会的自己効力感」の発達
(研究2)
 1 目的
 2 方法
  2.1 手続き
  2.2 尺度の作成
   2.2.1 「対子ども社会的自己効力感」尺度
   2.2.2 「対仲間社会的自己効力感」尺度
   2.2.3 「一般的自己効力感」尺度
 3 結果
  3.1 各尺度の項目分析及び下位尺度の決定
   3.1.1 「対子ども社会的自己効力感」尺度
   3.1.2 「対仲間社会的自己効力感」尺度
   3.1.3 「一般的自己効力感」尺度
  3.2 「一般的自己効力感」との関連性の検討
  3.3 学年性差の検討
  3.4 関連性の検討
  3.5 親性準備性形成モデルの検討
 4 考察
  4.1 「対子ども社会的自己効力感」の発達
  4.2 「対子ども社会的自己効力感」と「対仲間社会的自己効力感」の関連性
  4.3 中・高校生の親性準備性における構成要素関連要因の関連性
第5章 中・高校における保育学習の教育的効果
 1 視聴覚教材との関連性からの検討
  1.1 目的
  1.2 方法
  1.3 結果と考察
 2 保育体験学習との関連性からの検討
  2.1 目的と方法
  2.2 結果と考察
第6章 中・高校生の親性準備性における保育体験学習の
    教育的効果(研究3)
 1 目的
 2 方法
  2.1保育体験学習の概要
  2.2 手続き
   2.2.1 質問紙調査
   2.2.2 保育行動の観察
   2.2.3 面接調査
 3 結果 
  3.1 意識の変容の検討
   3.1.1 「対子ども社会的自己効力感」の変容
   3.1.2 「保育体験学習への期待満足度」と「子どもへの興味」との阻
   3.1.3  N群とP群の変容
  3.2 子どもとの相互干渉の時間に関する検討
   3.2.1 N群とP群の比較
   3.2.2 N-P群とN-N群の比較
  3.3 子どもとの相互交渉のない時間の行動の検討
   3.3.1 N-P群とN-N群の比較
   3.3.2 N-N群の生徒の事例
   3.3.3 N-P群の生徒の事例
   3.3.4 事例からの考察
  3.4 子どもとの最初の相互交渉の検討
   3.4.1 N-P群とN-N群の比較
   3.4.2 N-P群の生徒の事例
   3.4.3 事例からの考察
  3.5 自分の保育体験の位置づけに関する検討
   3.5.1 面接事例
   3.5.2 面接事例に関する考察
 4 考察
  4.1 「対子ども社会的自己効力感」と保育体験学習の関連性
  4.2 意識の変容と保育行動の関連性
第7章 本研究における総括的考察
 1 本研究で明らかになった知見
  1.1 中・高校生の親性準備性の発達
  1.2 保育体験学習の教育的効果
 2 本研究の意義
  2.1 中・高校生の親性準備性の発達の明確化
  2.2 親性準備性の育成における保育体験学習の意義
  2.3 家庭科における保育教育の果たす役割
 3 本研究の課題
あとがき
引用文献
初出一覧
付表
   



著者伊藤葉子 著
発行年月日2006年01月31日
頁数206頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1550-1