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乳児の音声における非言語情報に関する実験的研究

定価: 8,250 (本体 7,500 円+税)
多様な非言語情報が観測される乳児期の非叫喚音声。本書は乳児音声から我々が聴取する情報と音響特性を実証的に明らかにし、乳児音声への新たな視点を提供する。

【著者略歴】
志村洋子(しむら ようこ)
1950年 和歌山県に生まれる
1974年 東京藝術大学音楽学部声楽科卒業
1978年 東京藝術大学大学院安学研究科修士家庭音楽教育専攻修了
2003年 博士(教育学)(東京学芸大学)
現在 埼玉大学教育学部教授(乳幼児音楽教育学)
目次を表示します。
序文
はしがき

Ⅰ 序論
第1章 本研究の背景と目的
 第1節 新生児,乳児期における聴覚と表出行動の発達
  1.1 新生児期の聴力と聴性反応の発達
  1.2 健常乳児期における聴性反応と聴覚の発達
 第2節 乳児期の音声の非言語情報に関わる先行研究
  2.1 乳児期の非叫喚音声における非言語情報の表出と認知に関わる研究
  2.2 胎児期の聴覚経験と非言語情報認知に関わる研究
  2.3 乳児期の叫喚音声における非言語情報表出に関わる研究
 第3節 乳児音声における感情性情報に関する研究課題
  3.1 成人音声における感情性情報の表出に関わる研究
  3.2 乳児音声における感情性情報の表出・認知研究の課題
 第4節 本研究の目的と研究の仮説
  4.1 研究の目的
  4.2 仮説

Ⅱ 本論
第2章 乳児音声における非言語情報の表出に関する検討
 第1節 1名の乳児音声における感情性情報の表出
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第2節 6,9,12,17ヵ月齢乳児の感情性情報の表出
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第3節 乳児音声における感情性情報の表出の様相
第3章 2ヵ月齢乳児の音声における非言語情報に関する検討
 第1節 生後2ヵ月の乳児音声における感情性情報の表出
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第2節 生後2ヵ月の乳児音声における感情性情報の音響特性
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第3節 2ヵ月齢乳児音声における感情性情報の様相
第4章 乳児音声の非言語情報聴取における聴取者依存性及び状況依存性に関する検討
 第1節 2ヵ月齢乳児の音声に対する母親の感情性情報聴取
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第2節 乳児音声の感情性情報聴取における経験依存性と状況依存性
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第3節 乳児音声の感情性情報聴取における聴取傾向と依存性
第5章 乳児音声の非言語情報聴取における母語及び年齢の影響に関する検討
 第1節 日本語を母語としない成人の感情性情報聴取
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第2節 幼児による乳児音声の感情性情報聴取
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第3節 感情性情報聴取における母語および年齢の影響に関する検討
第6章 本研究の結果と今後の課題
 第1節 本研究の結果と考察
  1.乳児音声における感情性情報表出
  2.乳児音声における感情性情報の認知
  3.乳児音声の非言語情報としての感情性情報とコミュニケーション
 第2節 乳児音声における非言語情報研究と難聴児の残存聴力活用に示唆できるもの
文献一覧
あとがき
著者志村洋子 著
発行年月日2005年12月25日
頁数178頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1539-6