博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

入眠状態に関する生理心理学的研究

定価: 9,900 (本体 9,000 円+税)
覚醒と睡眠はいつどのようにして入れ替わるのか。意識水準の変化相に入眠状態の介在を想定し、これを生理・心理・行動の3側面から実験的に検証した画期的新著。

【著者略歴】
広重佳治(ひろしげ よしはる)
1948年 広島県に生まれる。
1972年 東京教育大学教育学部卒業
東京教育大学大学院教育学研究科博士課程修了後(1980年)、ソビエト科学アカデミー高次神経活動神経生理学研究所客員研究員、神戸親和女子大学文学部教授を経て、
現在 鳥取大学地域学部教授 博士(行動科学、筑波大学)
目次を表示します。
本書に寄せる
I 問題の所在と研究目的
 I-1.睡眠状態の科学的研究
 I-2.覚醒水準の連続体と移行状態
 I-3.入眠判定に関する問題
 I-4.入眠状態に関わる段階分類
 I-5.入眠状態における生理指標
 I-6.入眠状態における主観的体験
 I-7.入眠状態に対する行動的アプローチ
 I-8.研究目的
II 入眠状態の生理的特徴
 II-1.緩徐眼球運動の出現様式と脳波活動
  II-1-1 緩徐眼球運動の変動性と睡眠段階[実験1]
  II-1-2 緩徐眼球運動と睡眠段階の移行期間[実験2]
  II-1-3 入眠状態における緩徐眼球運動と脳波帯域別パワの関係[実験3]
  II-1-4 入眠状態における緩徐眼球運動と脳波α活動の空間分布[実験4]
 II-2.緩徐眼球運動の個人差
  緩徐眼球運動の個人差に与える就眠時刻と徐波睡眠の影響[実験5]
 II-3.緩徐眼球運動の記録条件
  眼電図記録における最適時定数[実験6]
 II-4.緩徐眼球運動の自動計測法の開発
  緩徐眼球運動の自動検出と視察判定の比較[実験7]
III 入眠状態の心理行動的特徴
 III-1.入眠状態の主観的体験
  III-1-1 自覚的眠気と緩徐眼球運動[実験8]
  III-1-2 主観的体験と脳波眼球運動段階[実験9]
 III-2.入眠状態における随意運動の変容
     随意運動(fingertapping)の維持と崩壊[実験10]
IV 全体考察
 IV-1.入眠状態の生理的特徴について
 IV-2.入眠状態の心理行動的特徴について
 IV-3.入眠状態の2過程論
V 要約
引用文献
謝辞

著者広重佳治 著
発行年月日2006年02月28日
頁数210頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1537-2