読経道の研究
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序 説
論考編
第一部 「読経道」考
第一章 法華経読誦の盛行―読経道形成前夜―
はじめに
一 一条朝における読経の盛行
二 読経道の萌芽
第二章 「読経道」考
はじめに
一 読経道の存在
1 『元享釈書』
2 『読経口伝明鏡集』
3 但馬温泉寺蔵『法華経音曲』
二 良能の活躍
おわりに ―能誉の編纂意識
第三章 読経道の形成と展開
はじめに
一 読経道の隆盛―後嵯峨院
二 読経道の形成―後白河院
三 読経道の展開―後鳥羽院
おわりに
第二部 書写山と読経道
第一章 書写山をめぐる法華経読誦
はじめに
一 書写山に伝えられた読誦の流
二 性空上人をめぐる言説
おわりに
第二章 法華経はいかに読誦されたか―但馬温泉寺蔵『法華経音曲』をよむ―
はじめに
一 但馬温泉寺蔵『法華経音曲』
二 書写山と法華経音曲
三 『法華経音曲』の検討
おわりに
第三章 但馬温泉寺蔵「法華経音曲相承血脈」の位相
はじめに
一 書写山における読経の相承
二 書写山と後白河院、ならびに真性
おわりに
第四章 書写山の秘説をめぐって―書写山と慶政に関する新出資料―
はじめに
一 書写山の秘説―『書写山真言書』
二 『書写山真言書』と慶政
三 慶政と書写山
おわりに
第三部 能読の道命阿闍梨
第一章 能読の道命阿闍梨
はじめに
一 読経音曲の始祖道命
二 道命像を辿る
おわりに
第二章 道命と法輪寺―西行から見た―
はじめに
一 法輪寺の空仁と西行
二 法輪寺と道命阿闍梨
三 道命と西行
四 西行時代の法輪寺
おわりに
第三章 『宇治拾遺物語』第一話考
はじめに
一 読経道の形成と道命への視線
二 道命和泉式部説話の萌芽
三 『宇治拾遺』第一話への一視角
おわりに
第四部 明覚流の法華経読誦
第一章 明覚と読経道
はじめに
一 字音史における明覚
二 『法華秘中略歎抄』
三 明覚流の師資相承の実態
四 明覚流の系譜
おわりに―明覚流読経の位相
第二章 読経道の説話形成―明覚流を基点として―
はじめに
一 禽獣の声を聴く
二 龍宮相承
三 読経道の説話形成の一側面
おわりに
資料編
一 三千院円融蔵『読経口伝明鏡集』解題と影印
二 薬師寺蔵『法華声口伝』解題と翻刻
三 但馬温泉寺蔵『法華経音曲』解題と翻刻
四 法明院蔵『法華秘中略歎鈔』ならびに明覚流伝書 解題と翻刻
1 『法華秘中略歎鈔』
2 『法華経声図』『陀羅尼品相伝』『随訓抄』『閑語抄』
むすびにかえて
引用資料一覧
あとがき
索引
人名索引
書名・事項索引