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育児不安の発生機序と対処方略

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)
育児不安の生起過程を、事例研究・実験・観察・質問紙といった手法を用いて解明する。また、現代の課題である育児支援についても、その対処方略を提言する。

【著者略歴】
輿石薫(こしいし かおり)
1962年 群馬県生まれ
1987年 群馬大学医学部卒業。慶應義塾大学病院小児科学教室入局
1991年 慶應義塾大学病院小児科学教室助手
1999年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科発達人間科学専攻修士課程修了
2003年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達科学専攻博士課程修了

学術博士(2003年 お茶の水女子大学)

専攻 小児心理学
目次を表示します。
はしがき
第1章 育児不安研究における問題の提起
 1.1 はじめに―医療現場における育児不安の事例―
 1.2 育児不安とは何か
  1.2.1 「育児不安」の定義
  1.2.2 わが国における育児不安の背景
 1.3 先行研究の概観
  1.3.1 育児不安に関わる先行研究の検討
  1.3.2 育児不安と虐待の関連性について
 1.4 問題のまとめ―本研究における2つの課題れ
 1.5 研究方法論と本論文の構成
  1.5.1 研究方法論
  1.5.2 本論文の構成と展開
第2章 事例研究に基づく仮説的モデルの導出
 2.1 育児不安について事例研究からアプローチする試み―事例研究による仮説的モデルの導出及び検証について―
 2.2 研究1:事例研究
  2.2.1事例研究2-1:育児不安を生起させる要因の抽出
  2.2.2 事例研究2-2:育児不安を生起させるモデルの検証と修正
 2.3 仮説的モデルの導出
  2.3.1 自己注目について
  2.3.2 仮説的モデルの導出
  2.3.3 仮説説の検証について
第3章 育児不安と子ども統制不能感には関連があるのか?
 3.1 目的と構成
 3.2 研究2:子ども「統制不能感」尺度の作成、及び子ども「統制不能感」と育児不安との関係
  3.2.1 方法
  3.2.2 結果
  3.2.3 考察
  3.2.4 研究2:要約
第4章 どのような要因が育児不安に影響を与えているのか?
 4.1 目的と構成
 4.2 研究3:子どもの要因(気質)と育児不安について
  4.2.1 方法
  4.2.2 結果
  4.2.3 考察
  4.2.4 研究3:要約
 4.3 研究4:育児に携わる以前の母親の要因(予期不安・期待感)と育児不安について
  4.3.1 方法
  4.3.2 結果
  4.3.3 考察
  4.3.4 研究4:要約
第5章 育児不安は母子相互交渉にどのような影響を与えるのか
 5.1 目的と構成
 5.2 研究5:母子相互交渉の質と育児不安について
  5.2.1 方法
  5.2.2 結果
  5.2.3 考察
  5.2.4 研究5:要約
 5.3 研究6:育児不安と子どもへの対処方略の関連性について
  5.3.1 方法
  5.3.2 結果
  5.3.3 考察
  5.3.4 研究6:要約
第6章 総合的考察―生活場面の応用に向けて―
 6.1 2つの課題に対する本研究からの考察
 6.2 課題1.育児不安の発生機序
  6.2.1 育児不安モデルの生成
  6.2.2 育児不安モデルの検討
 6.3 課題2.育児不安への対処方略
  6.3.1 これからの乳幼児健診のあり方について
  6.3.2 育児不安を軽減するための3つの方略
 6.4 本研究の意義
 6.5 今後の課題

著者輿石薫 著
発行年月日2005年11月15日
頁数190頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1528-0