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認知機能に軽度な障害をもつ児童の記憶の制御困難

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)
障害をもつ児童の読み指導に関する新しい視点を提案する。特に、記憶研究で検証されてきた関係処理と項目特定処理の相補作用を活かす指導について指針を与える。

【著者略歴】
島田恭仁(しまだ やすひと)
1955年 大阪府に生まれる
1980年 立命館大学文学部哲学科心理学専攻卒業
1983年 大阪教育大学大学院修士課程教育学研究科修了
1985年 京都短期大学専任講師
1991年 京都短期大学助教授
1998年 鳴門教育大学助教授
2003年 京都女子大学文学研究科に学位請求し博士(教育学)を授与される
現在に至る
目次を表示します。
第1部 理論編
 第1章 序論
  第1節 本研究の目的
  第2節 認知機能に軽度な障害を持つ児童
   1.知的障害の概念
   2.学習障害の概念
   3.読み困難とは
  第3節 読み困難と記憶の制御困難
 第2章 記憶の制御困難
  第1節 記憶のモデル
   1.多段階貯蔵モデル
   2.処理水準モデル
  第2節 関係情報と項目特定情報
   1.体制化と意味処理
   2.体制化と意味処理の複合効果
   3.関係情報と項目特定情報
   4.関係情報と項目特定情報の相補作用モデル
  第3節 知的障害児における記憶の制御困難
  第4節 Ⅰ部(理論編)の総括

第2部 実証編
 第3章 記憶の制御困難に関する実験的研究
  第1節 体制化機能に認められる制御困難
   1.クラスタリングの効果〈研究1〉
   2.クラスタリングの効果に見られる発達的変化〈研究2,研究3〉
   3.記憶表象の特異性〈研究4〉
   4.全般的考察〈研究1―研究4〉
  第2節 関係情報と項目特定情報の相補作用
   1.相補作用効果についての追試的検証〈研究5〉
   2.知的障害児における相補作用効果1〈研究6〉
   3.知的障害児における相補作用効果1〈研究7〉
   4.音韻処理における相補作用効果〈研究8〉
   5.読み遅進児における相補作用効果〈研究9〉
   6.全般的考察〈研究5―研究9〉
 第4章 関係情報と項目特定情報の相補作用を促す指導
  第1節 読み困難の類型
   1.類型化のための方法
   2.MRR児とLDR児の心理特性
  第2節 MRR児の指導事例
   1.MRR児の言葉の表現指導〈事例A〉
   2.MRR児の作文指導〈事例B〉
   3.全般的考察〈事例A,事例B〉
  第3節 LDR児の指導事例
   1.LDR児の作文指導〈事例C〉
   2.LDR児の読み指導〈事例D〉
   3.LDR児の読み指導〈事例E〉
   4.全般的考察〈事例C―事例E〉
 第5章 結論
  まとめと今後の課題
引用文献
資料
あとがき

  
著者島田恭仁 著
発行年月日2005年11月15日
頁数216頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1525-9