幼児期初期の他者理解の発達プロセス
社会的文脈・関係性の中での幼児の心的な言及
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第1章 本研究の意義と目的
はじめに
本研究の意義と必要性
本研究の目的
用語の定義
第2章 従来の知見と本研究の視点
1 本研究の歴史的背景となる知見の概略
心理学における知見の概略
科学としての心理学の幕開け
素朴心理学
社会的認知
発達心理学における知見の概略
J.Piaget
子どもの思考に関する研究
視点取得研究
役割取得研究
認知発達心理学における知見の概略
「心の理論」研究について
誤信念課題を用いた検討
Piagetの知見についての反証へ
社会的文脈における他者の心の理解
幼児における内的状態語への言及
幼児における心的状態語への言及
幼児における心的動詞の理解に関する実験的検討
心的状態語の獲得と「心の理論」との関連
他者の行為や状態の因果的推測
2 心理学の他分野・領域における知見の概観
「考え」に関する知見の概観
心理学の歴史の中での思考研究
認知心理学・社会心理学・臨床心理学における思考研究
「意図」に関する知見の概観
心理学の歴史の中での意図研究
発達心理学における意図研究
臨床心理学における意図研究
「因果性」に関する知見の概観
心理学における事例研究
臨床心理学における事例研究
発達心理学における事例研究
3 本研究の視点
社会的文脈での他者の心の理解に関する検討の重要性
他児に関する認知的状態および行動の予測・因果的推測
きようだいとの相互交渉場面を対象とすること
少数の子どもを対象とした研究方法(事例研究)をとりいれること
第3章 本研究の構成
第4章 幼児における他児に関する認知的状態および行動の予測・因果的推測についての言語行動の分析
1 1男児を対象とした観察研究
研究1 幼児における内的状態および行動予測に関する言語行動の分析:弟についての「考え」語・「意図」語への言及に焦点をあてて
目的
方法
結果
考察
研究2 幼児における弟の状態・行為に関する因果的推測についての言語行動の分析:発話のみられたきょうだい間のやりとりの文脈に焦点をあてて
目的
方法
結果
考察
2 幼稚園・保育所・プレイルームにおける複数の幼児を対象とした観察研究
研究3 保育所・プレイルームにおける遊び場面での幼児の「考え」語への言及:語のみられた文脈に焦点をあてて
目的
方法
結果と考察
研究4 幼稚園におけるごっこ遊び場面での幼児の「考え」語・「意図」語への言及:遊びの展開という観点から
目的
方法
結果と考察
3 模倣課題を用いた実験研究
研究5、6、7について
模倣課題の意義について
ストーリー図版課題の構成について
研究5 幼児におけるストーリーの主人公の認知的状態と行動予測に関する言及-4コマ図版を用いた検討(予備実験)
目的
方法
結果
考察
研究6 幼児におけるストーリーの主人公の認知的状態と行動予測に関する言及-ストーリー図版を用いた検討1(本実験予備調査)
目的
方法
結果
研究7 幼児におけるストーリーの主人公の認知的状態と行動予測に関する言及-ストーリー図版を用いた検討2(本実験)
目的
方法
結果と考察
第5章 総合的考察
1 各研究結果の概観
2 発達の時期について
3 発達の順序性について
第6章 結論
第7章 今後の課題
引用文献
文献
あとがき
Appendix