博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

パーソナリティ特性推論の発達過程

幼児期・児童期を中心とした他者理解の発達モデル

定価: 8,800 (本体 8,000 円+税)
対人コミュニケーションの基礎としての特性推論の発達を実験的に検討し、他者理解の発達について、発達心理学と社会心理学を融合した新たなモデルを提案した書。

【著者略歴】
清水由紀(しみず ゆき)
1975年 神奈川県生まれ
1997年 お茶の水女子大学文教育学部教育学科心理学コース卒業
1999年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科発達社会科学専攻修士課程修了
2003年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達科学専攻博士課程修了
2004年 お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター講師
現在に至る
博士(人文科学)(2003年 お茶の水女子大学)
専攻
発達心理学、社会心理学、教育心理学
目次を表示します。
第1章 他者理解の本質としての「パーソナリティ特性」の推論の発達
 1.1 はじめに
 1.2 パーソナリティ特性推論の「何が」発達するのか?
  1.2.1 「パーソナリティ特性」という語の定義
  1.2.2 心的状態の推論との違いから見た,パーソナリティ特性推論の特徴
 1.3 パーソナリティ特性の「一貫性」と「因果性」の推論は,どのように発達するのか?
  1.3.1 自由記述バラデイムを用いた研究
  1.3.2 行動予測バラデイムを用いた検討
  1.3.3 行動予測バラデイムの発展
 1.4 異なる特性間の関連性の推論は,どのように発達するのか?1
 1.5 パーソナリティ特性推論の発達は,「心の理論」の中でどのように位置づけられるのか?
  1.5.1「心の理論」とは?
  1.5.2 心の理論研究
  1.5.3「誤信念課題」の限界
  1.5.4 心の理論の発展
  1.5.5 心の理論におけるパーソナリティ特性概念の位置づけ
 1.6 本論の構成と予測
  1.6.1先行研究の問題点と本論における検討点
  1.6.2 本論における予測
第2章 パーソナリティ特性の「一貫性」の推論は,どのように発達するのか?
 2.1パーソナリティ特性の「一貫性」の推論は,どのように発達するのか?
 2.2【研究1】特定場面におけるパーソナリティ特性と行動の
  関連性の推論の発達過程の検討
  2.2.1 問題と目的
  2.2.2 仮説
  2.2.3 方法
  2.2.4 結果
  2.2.5 考察
 2.3【研究2】特定場面を超えるパーソナリティ特性と行動の
  関連性の推論の発達過程の検討
  2.3.1 問題と目的
  2.3.2 仮説
  2.3.3 方法
  2.3.4 結果
  2.3.5 考察
第3章 パーソナリティ特性の「因果性」の推論は,どのように発達するのか?
 3.1 パーソナリティ特性の「因果性」の推論は,どのように発達するのか?
 3.2 【研究3-1】く特性⇒信念欲求⇒行動〉の因果推論の発達過程の検討(1)
  3.2.1 問題と目的
  3.2.2 仮説
  3.2.3 方法
  3.2.4 結果
  3.2.5 考察
 3.3【研究3-2】〈特性⇒信念欲求⇒行動〉の因果推論の発達過程の検討(2)
  3.3.1 問題と目的
  3.3.2 仮説
  3.3.3 方法
  3.3.4 結果
  3.3.5 考察
 3.4【研究4】く特性⇒信念欲求⇒行動〉の因果推論の発達過程の検討(3)
  3.4.1 問題と目的
  3.4.2 仮説
  3.4.3 方法
  3.4.4 結果
  3.4.5 考察
第4章 異なる特性間の関連性の推論は,どのように発達するのか?
 4.1 異なる特性間の関連性の推論は,どのように発達するのか?
 4.2【研究5-1】成人における異なる特性問の関連づけの検討
  4.2.1 問題と目的
  4.2.2 方法
  4.2.3 結果
  4.2.4 考察
 4.3【研究5-2】異なる特性問の関連づけの発達過程の検討
  4.3.1 問題と目的
  4.3.2 仮説
  4.3.3 方法
  4.3.4 結果
  4.3.5 考察
第5章 パーソナリティ特性推論の発達は,「心の理論」の中でどのように位置づけられるのか?
 5.1 パーソナリティ特性推論の発達は,「心の理論」の中でどのように位置づけられるのか?
 5.2【研究6】信念欲求の理解の発達との関連性の検討
  5.2.1 問題と目的
  5.2.2 仮説
  5.2.3 方法
  5.2.4 結果
  5.2.5 考察
第6章 総括的討論
 6.1 本論の知見のまとめ
  6.1.1 パーソナリティ特性の「一貫性」の推論は,どのように発達するのか?
  6.1.2 パーソナリティ特性の「因果性」の推論は,どのように発達するのか?
  6.1.3 異なる特性間の関連性の推論は,どのように発達するのか?
  6.1.4 パーソナリティ特性推論の発達は,「心の理論」の中でどのように位置づけられるのか?
 6.2 パーソナリティ特性推論の発達モデル
 6.3 他者理解の総括的発達モデル
 6.4 本論の意義
 6.5 今後の課題
引用文献
謝 辞
著者清水由紀 著
発行年月日2005年02月15日
頁数182頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1508-2