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子どもの反抗期における母親の発達

歩行開始期の母子の共変化過程

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)

子どもの反抗期を通して母親にどのような変化、発達が生じるのかを様々な手法を用いて検討。歩行開始期の母子の関係性に関する理論的、実践的示唆を与える新著。

【著者略歴】
坂上裕子(さかがみ ひろこ)
1993年 京都大学教育学部卒業
2000年 東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学
2003年 博士(教育学)
現在 財団法人小平記念日立教育振興財団 日立課程教育研究所研究員
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
Ⅰ部 序論
1章 本書の構成
2章 歩行開始期(反抗期)の母子の関係性に着目する今日的意義
  2.1 「歩行開始期」と「反抗期」
  2.2 母子の関係性に着目する意義
  2.3 「いま」の「日本」において反抗期に着目する意義
  2.4 当事者である親の視点から反抗期を捉える意義
3章 歩行開始期の母子に関する先行研究とその問題点
  3.1 歩行開始期の母子の関係性に関する理論
  3.2 歩行開始期の母子に関する発達心理学研究
  3.3 育児感情に関する先行研究
  3.4 日本の親子関係における歩行開始期の位置づけ:比較文化的研究からの示唆
  3.5 先行理論・先行研究における問題点のまとめと課題
  3.6 母子の「共変化」「共発達」という視点を導入する意義
4章 本書の目的,方法論的立場,ならびに研究の構成
  4.1 本書の目的
  4.2 本書の方法論的立場
  4 3 研究の構成と各研究の概要
Ⅱ部 歩行開始期における,母親の対応の変化についての検討
5章 葛藤場面における―母子のやりとりの縦断的変化
    ―観察による検討―(研究1)
  5.1 目的
  5.2 方法
  5.3 結果と考察
  5.4 総合的考察
6章 子どもの反抗・自己主張に対する母親の対応の横断的変化とその背景要因―質問紙調査による検討―(研究2)
  6.1 問題と目的
  6.2 方法
  6.3 結果
  6.4 考察
Ⅲ部 歩行開始期における,母親の対応の背後にある内的変化についての検討
7章 子どもの反抗・自己主張に対する母親の受け止め方―質問紙調査による検討―(研究3)
  7.1 問題と目的
  7.2 方法
  7.3 結果と考察
  7.4 総合的考察
8章 子どもの反抗・自己主張に対する母親の適応過程―面接調査による検討―(研究4)
  8.1 問題と目的
  8.2 方法
  8.3 結果と考察
  8.4 総合的考察
Ⅳ部 総括
9章 結論
  9.1 歩行開始期における母親の対応の変化
  9.2 歩行開始期の母親の対応の背後にある内的変化
  9.3 歩行開始期における母親の発達
  9.4 日本の母子にとっての反抗期の意味
  9.5 母親の発達を支える要因
  9.6 実践への示唆
  9.7 本書の意義と今後の課題
引用文献
あとがき
著者坂上裕子 著
発行年月日2005年01月15日
頁数298頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1473-3