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描画における共感性に関する臨床心理学的研究

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)

動的家族画・動的学校画の特徴と描画者の共感性との関連等を、多数のデータから客観的に語り、描画法の有効性と課題をまとめたスクールカウンセラーにも必読の新著。

【著者略歴】
橋本秀美(はしもと ひでみ)
1978年 京都大学卒業
2002年 兵庫教育大学連合大学院博士課程修了
現在 梅光女子大学大学院(心理臨床学専攻)教授

臨床心理士
博士(学校教育学)(兵庫教育大学連合大学院)

専攻
臨床心理学・学校心理学
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
第Ⅰ部 共感性尺度の作成
第1章 共感性の概念規定と研究方法
 第1節 共感性概念と研究方法
 第2節 共感性の発達
 第3節 心理療法における共感(カウンセリングと共感)
 第4節 本研究における目的と構成
第2章 描画テストと描画療法
 第1節 描画テストと描画療法研究の概観
 第2節 動的家族画と動的学校画の研究
 第3節 本研究における動的家族画と動的学校画の位置づけ
第3章 共感性の実証的研究
 第1節 共感性の規定因構造に関する探索的検討(調査研究①)
     ―文章完成法(SCT)を中心とした分析―
 第2節 共感性尺度の構成(調査研究②)
 第3節 共感性尺度の信頼性と妥当性の検討(調査研究③)
第Ⅱ部 描画法と共感性の関連の検討
第4章 TATにおける親和傾向と描画特徴との関係(調査研究④)
     ―共感性の対象についての探索的研―
 第1節 TATにおける親和傾向
 第2節 共感性の対象を探る
第5章 描画特徴と共感性
 第1節 描画特徴の「人物像の顔の方向」と共感性との関連(調査研究⑤) 
 第2節 描画特徴の「包囲」「区分」と共感性との関連(調査研究⑥)
第6章 臨床場面における共感性
 第1節 カウンセラー評定の共感性とクライエントの自己評定の共感性の関連(調査研究⑦)
 第2節 描画から被験者の共感性を分析する(調査研究⑧)
第Ⅲ部 事例的研究と数理統計的研究の相補関係の検討
第7章 臨床描画による事例的検証
 第1節 TATにおける親和傾向と描画特徴との関係(事例的検討①)
     ―共感性の対象を探る―
 第2節 描画特徴の「包囲」「区分」と共感性との関連(事例的検討②)
第8章 面接過程における共感性の事例的考察
 第1節 反社会的問題行動をくり返す不登校女子中学生の
    面接過程における共感性(事例的検討③)
 第2節 食症状や対人関係困難を訴え続けた大学生の
    面接過程における共感性(事例的検討④)
 第3節 本章での事例的検討の考察
第9章 研究のまとめと今後の展望
 第1節 数理統計的研究から得られた成果について
 第2節 事例的検討から得られた成果について
 第3節 両研究方法の相補関係
初出一覧
文献
Appendix
著者橋本秀美 著
発行年月日2004年09月30日
頁数258頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1453-5